【8/16大会】目指せ3冠女王!スタンプがロカにサブミッション勝ち
スタンプ・フェアテックス(タイ)は、彼女がもはやただ打撃のみの選手ではないことを、母国のファンの前で証明した。総合格闘技ルールの試合は、メジャーな大会では初めてだったにもかかわらず、アシャ・ロカ(インド)相手にサブミッションで勝利を収めたのだ。
8月16日にタイ・バンコクで開催された「ONE:DREAMS OF GOLD」で、アトム級キックボクシングとムエタイの2種目でベルトを持つスタンプは、ボクシング元インド王者のロカに対し、 3R1分29秒、リアネイキッドチョークで勝利した。
第1Rは立ち技が得意なスタンプと、ボクシング元インド王者のロカの間で、打撃スタイルを中心にした攻防で幕を開けた。ロカがワン・ツーで前に出ようとし、スタンプが膝蹴りで防ぐ展開だ。
そしてロカが再びパンチで前に出ようとした時、スタンプも右と素早いスイープで応じ、グラウンドへと持ち込んだ。
マットでの組み合いを制したのはスタンプ。トップポジションから強打を繰り返し、アームバーとギロチンチョークで決めにかかったが、ロカはなんとは終了ゴングまで持ちこたえた。
第2Rになるとロカはより、用心深く攻めるようになった。踏み込んだパンチで間合いを詰めた後は素早く離れる。さもないとスタンプの反撃に捕まるからだ。
ラウンドが進むにつれスタンプは、反撃中心の戦いから積極的な攻めへとスタイルを変えた。ローキックを増やしロカにダメージを刻んだ。
ロカは鋭いクロスジャブと前に踏み込んでのパンチを試みるが、スタンプに組まれて膝をつくと、マットに倒されトップポジションに持ちこまれた。
パンチの嵐にロカが耐えきれず逃げようとすると、すかさずスタンプは後ろをとり、リアネイキッドチョークを決めた。第3R1分29秒、スタンプの総合格闘技キャリア初の、サブミッション勝ちを手に入れた瞬間だった。
スタンプの総合格闘技での戦績はこれで2勝0敗と、完璧な出だし。人材発掘や育成のための大会「ONEウォリアーシリーズ」での勝利に続き、今回のONEの世界の舞台でも見事な勝利を飾った。