スタンプ、ストロー級女王のションとの対戦熱望「どこまで行けるか挑戦したい」
今年9月の「ONE Fight Night 14」でハム・ソヒ(韓国)に勝ち、ONE女子アトム級MMA世界タイトルを手にしたスタンプ・フェアテックス(タイ)は、さらに大きな夢を抱いている。
25歳のスタンプはキックボクシングとムエタイの元ONE世界チャンピオンで、このたびMMAのタイトルを獲得したことにより、史上初の3競技チャンピオンとなった。
そして今、もう一つのベルトを狙っているという。
照準を合わせているのは、ONEで最も長く王座に君臨しているタイトルホルダー、ONE女子ストロー級MMA世界チャンピオンのション・ ジンナン(中国)だ。
スタンプはONE編集部にこう話している。
「ション・ ジンナンは、今唯一挑戦したい相手だと思っている」
もしスタンプが階級を上げて4つ目の世界タイトルを狙うのなら、そのキャリア史上で一番の試練となることだろう。
ションは2018年1月に女子ストロー級MMAタイトルを獲得し、以来7度の防衛に成功。この競技のパウンド・フォー・パウンドのファイター、そして最も凶暴なパンチャーとしての地位を確立した。
そしてスタンプと同様、ションも新たな挑戦を恐れない。直近では「ONE Fight Night 14」でムエタイをバックボーンとする“ワンダーガール”ことナット・ジャルーンサック(タイ)と特別ルールマッチで対戦し、勝利している。
こうした実績のあるションだからこそ、スタンプは対戦を強く望んでいる。それは、自身の実力を高いレベルで試すことを意味するからだ。
スタンプはこう説明する。
「次の目標は、体重を増やしてション・ジンナンの階級で対戦すること。自分がどこまで行けるか挑戦したい」
特別ルールの試合にも興味
スタンプ・フェアテックスの目標は、4つ目の世界タイトルを獲得することばかりではない。
今年1月には打撃競技のレジェンドのアニッサ・メクセン(アルジェリア / フランス)とMMAとムエタイの特別ルールの対戦する予定だったが、試合は数日前に中止に。代わって、スタンプは“スーパーガール”ことアンナ・ジャルーンサック(タイ)とキックボクシングで対戦した。
しかし、スタンプは今も混合ルールであれ、ション・ジンナンが臨んだようなオール打撃戦であれ、特別ルールでの対戦を望んでいると言う。
「可能であれば、MMAとムエタイの特別ルールで戦いたい。前にこのチャンスを逃しているから。小さいグローブでの(打撃の)特別ルールにも興味がある」
「特別ルールで何か新しいことに挑戦したいという気持ちがある。こうした挑戦をすれば、もっと努力するし、もっと成功するための刺激になる」
スタンプはより大きな挑戦をしたいと意欲を見せている。なぜなら、それが世界レベルの総合力の高い格闘家として進化し続けるための後押しになるとわかっているからだ。
スタンプはこう付け加えた。
「まだ成長の余地があると思う。自分の可能性をさらに伸ばせると信じている」