スタンプ、2020年の目標「2冠防衛と総合格闘技で場数」
スタンプ・フェアテックス(タイ)にとって2019年は素晴らしい年だった。歴史を刻み、複数の種目のトップに立ち、さらには愛にも巡り合った。
22歳のスタンプにとっての2019年の初戦は2月。ジャネット・トッド(米国)を破ってONEアトム級ムエタイの初代世界王者に輝いたのだ。これによりスタンプはONEアトム級キックボクシングのタイトルに加え、ONEチャンピオンシップ初の、2種目制覇を達成したのだった。
6月にアルマ・ユニク(オーストラリア)を相手に防衛に成功した後、スタンプは総合格闘技に目を向け、3種目制覇という夢に向かい歩み始めた。
そして8月にアシャ・ロカ(インド)と対戦。第3ラウンドにリアネイキッド・チョークでサブミッション勝ちを収め、ものの見事に最初のチャレンジをクリアした。さらに11月にはビー・ニューイェン(ベトナム/米国)をユナニマス判定で破った。
誰が見てもスタンプは、世界最大の格闘技団体ONEの女性選手の中で、2019年に最も活躍した選手だろう。彼女は2020年もこの調子で飛躍を目指すつもりだ。
新年を目前に控え、スタンプが2019年を振り返り、将来の目標や新しい恋人について語る。
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Posted by ONE Championship on Tuesday, November 5, 2019
ONEチャンピオンシップ:2019年は自身のキャリアの中で素晴らしい年になった。まず初戦で、ONEアトム級ムエタイの世界王者になった。
スタンプ・フェアテックス:ムエタイの世界タイトルに挑戦するのは初めてだった。格闘家としてのキャリアの新たな段階に進む、最初の一歩のように感じた。今は成功できたと感じているが、これは始まりに過ぎない。まだ最初の数歩を歩み始めたばかりだ。
ONE:ジャネット・トッドとアルマ・ユニクをどちらも、激闘の末に破った。彼女らとの再戦があるとすれば?
スタンプ:それについては心配していない。チームも自分も彼女らのゲームは分かっている。ゲームプランをもう一度作り上げ、格闘家として成長できるよう集中して取り組み続けたり、もっと一生懸命にやったりする必要があるというだけだ。
ONE:今年は総合格闘技でも戦った。母国タイでは総合格闘技はムエタイほど盛んではないが、どう思うか?
スタンプ:これまでやったことがなかった別の格闘技で成功できたことを、とても誇りに思っている。
外国の人たちも今や、タイ人があらゆる分野で活躍しているのがわかるだろう。総合格闘技をやっているタイ人は数人だが、自分たちはみんな、100%の力を注いでいる。
ONE:私生活ではONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)と付き合い始めた。
スタンプ:ロッタンとは付き合って8か月になる。全てはうまくいってると感じている。彼は私の両親やジムともうまくやっているし、トレーニングを理解してくれている。
生活の全ての分野で、ロッタンとは合っていると思うし、彼はその一部だ。彼は他人に敬意を払い、人の言葉に耳を傾ける人間だ。
ONE:ONE世界王者同士で付き合うというのはどういう感じか?プラスになるのか、それともマイナスになることもあるか?
スタンプ:トレーニングに関しては何の問題もない。
タイでは恋人ができるとトレーニングに影響し集中できなくなると言われる。でも自分にとっては、恋人ができたおかげでより一生懸命やるようになった。だってトレーナーやマネージャーに、これまで以上に頑張っているところを分かってもらいたいからだ。
自分たちは付き合っていて、そして問題は何もない。ロッタンもタイのボクサーだから、いつ練習しなければいけないかお互いに理解しているし、トレーニングがどれだけ大変で辛いかも分かりあえる。
それにお互いに励まし合っていて、ロッタンには新しいテクニックを教えてもらっている。もし誰かと付き合うならよりよい関係になれるようにしないといけない。
https://www.instagram.com/p/B2vPnbrJxOE/
ONE:3種目で活躍するアスリートとして、総合格闘技、キックボクシング、ムエタイでそれぞれ、次に対戦したい相手は?
スタンプ:それはONEが決めることだ。自分から誰かに挑戦するほどの勇気はない。でも誰かが自分に挑戦してくるならやるまで。
ONE:ONE女子アトム級の世界タイトルに挑戦するのはいつ頃になると見ているか?
スタンプ:世界タイトル戦まではあと4~5試合は必要だと考えている。
もっと経験を積んで、特に寝技のテクニックに自信を持てるようになりたい。タイトル戦になった時に心配しなくてもいいようにね。
ONE:現時点では3種目のうち、どれでもっと試合をしたいか?
スタンプ:総合格闘技に集中したいと心から思っている。それが一番やりたいことだ。
キックボクシングやムエタイについて言えば、その2種目では今は自分が世界王者だから、ベルトを獲る前ほどやりたいというわけではない。でも誰かがタイトル戦で挑戦者としてやって来るなら、自分にとっては難しいチャレンジになるだろう。それについては過小評価していない。
ONE:格闘家としての2020年の目標は?今年とは何が違うか?
スタンプ:一番の目標はもちろん、今持っている2つのベルトを守ること。総合格闘技でももっと経験を積みたい。
2020年の一番の違いは、成功への熱意と決意の度合いだろう。格闘家として絶えず改善しているし、強くなっていると感じている。