【11/8大会】スタンプ、ニューイェン戦「面白い試合に」
ONEチャンピオンシップのムエタイとキックボクシング2冠王者で総合格闘技に挑戦中のスタンプ・フェアテックスは、「ONE: MASTERS OF FATE」で大きな試練と向き合う。それでもタイ出身のスーパースターは、新たな競技でも無敗を守れると確信している。
11月8日(金)にフィリピン・マニラのモール・オブ・アジア・アリーナで開催される大会で、ベトナム系アメリカ人の実力者、ビー・ニューイェンと対戦する。
スタンプは、総合格闘技ルールでは“新人”だが今年8月、当時無敗だった“ノックアウト·クイーン”ことアシャ・ロカ(インド)を圧倒し、一本勝ちした試合では落ち着いていた。彼女は今回もロカ戦と同様の試合で主役の座を射止めようとしている。
「前回の試合も万全の状態で迎えられたし、自分のパフォーマンスで観客の心を掴めたと思う」と、スタンプは言う。
「これからも応援してもらいたいし、サポートもお願いしたい。必ずベストパフォーマンスを見せるから!」
ニューイェンもまた、9月の試合で立ち技のルーツに立ち返り、故郷ベトナムの観客の前でプージャ・トーマル(インド)とONEスーパーシリーズ・ムエタイルールで対戦し、評価を上げた。
打撃のみの試合での勝利とはいえ、総合格闘技はニューイェンのお家芸だ。総合格闘技ではわずか2戦しか経験していないスタンプに対し、30歳のニューイェンは、すでに9戦をこなしている。
スタンプは、ニューイェン戦が最もタフなチャレンジになると考えている。
「今回の試合は、間違いなく前回の試合よりも難しい。対戦相手が前回の相手よりも強いから」
「でも、うれしい。より強い相手との対戦する方が、以前よりも自分のポテンシャルを発揮できる」
総合格闘技ではニューイェンに分があるとはいえ、両者のバックグラウンドは打撃だ。だが、打撃分野でのスタンプの経験値は、際立っている。
スタンプはキックボクシングとムエタイでは80戦以上を経験し、優秀な選手たちと戦ってきた。
さらにスタンプは157 センチ、対するニューイェンは、150センチ。身長とリーチの差もアドバンテージになる上、試合を楽しもうとしているスタンプは、マニラでの一戦で勝つ自信に満ちている。
「勝てると思う。でも、どういう形で勝つかは、ケージに入ってからの話になる」
身体のサイズがアドバンテージになったとしても、スタンプはニューイェンが真っ向勝負で一歩も退かないことをわかっている。
ニューイェンは、直近の2試合で3ラウンドをフルに戦い、不屈の闘志、前に出る積極性を見せた。スタンプは、前回の試合で急速に進化したグラウンドの力を見せたが、打撃の打ち合いを受け入れる構えを見せている。
「今回の試合は、立ち技の攻防が増えると思う。相手も私もムエタイがバックグラウンドだし、面白い試合になると思う」
「彼女は強いし、試合を通じて前に出てくる。私も気持ちを貫いて、下がらない。ファンには、私のエキサイティングなパフォーマンスを期待していてもらいたい。打ち合いはのぞむところだし、面白い試合にしたいから」
屈強なニューイェンに勝てれば、スタンプはONE女子アトム級世界タイトルに、そして前人未到の3冠達成に近づく。
今回の試合が終わっても、現在保持する世界王座防衛戦が待っているかもしれないが、歴史をに名を刻む上で必要な仕事なら、彼女は喜んで受け入れるつもりでいる。
「私の夢であり、目標は、ONEチャンピオンシップで3つの世界王座を獲得すること」と、スタンプは話す。
「決して簡単な目標ではない。3つ目のタイトルを狙いながら、ほかの2つのタイトルも守らないといけない。でも、ベストを尽くす」
マニラ | 11月8日 (金) | 18時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)