【9/2大会】スタンプ vs. ハム・ソヒ、ONE Fight Night 14のメインに
スタンプ・フェアテックス(タイ、25)とハム・ソヒ(韓国、36)によるONE暫定女子アトム級MMA世界王座決定戦が9月2日(土)、「ONE Fight Night 14」のメインイベントで行われることになった。
長年同階級の女王として君臨していたアンジェラ・リー(シンガポール / 米国)は、妹のビクトリアが昨年末に早逝したことを受け、今後の出場が未定となっている。このため、1位コンテンダーのスタンプと2位のハムによる暫定王座決定戦が行われることになった。
スタンプは、アトム級ムエタイとキックボクシングの元ONE2競技世界チャンピオンで、前人未到の3競技でのベルト獲得を狙っている。
スタンプがアトム級MMAのベルトをかけて戦うのは、今回が2度目。
2021年のONE女子アトム級MMA世界グランプリで優勝した後、リーに挑戦した際には、第1ラウンドでボディショットを見舞って痛め付けたが、第2ラウンドでリアネイキッドチョークでサブミッションされていた。
現在連勝中で、1位コンテンダーとなったスタンプは、歴史に名を刻む2度目のチャンスを得ることになった。
対するハムは、16年のキャリアを通じて世界のトップレベルの選手を倒してきたMMA試合数34戦のベテラン。対するスタンプは12戦だ。
ハムは現在9連勝中。ONEでは元1位のデニス・ザンボアンガ(フィリピン)に2勝、今年3月には日本の平田樹にも勝ち、3勝0敗としている。
スタンプはハムとの対戦決定を受け、以下のコメントを発表した。
「ハム・ソヒとの対戦はワンマッチであろうと暫定世界王座戦であろうと、必ずあるということは分かっていたので、オファーがあったときに驚いたり動揺したりすることはなかった。以前アンジェラ・リーと対戦をして以降、試合前の不安や緊張をコントロールする能力が向上したと感じている。以前よりも緊張が少なくなった。それに、試合計画の立て方や戦略の理解力も向上した。だから、チャンピオンになる準備はできている! 」
「 この試合で勝つことができれば、ONEでは(ムエタイ、キックボクシング、アトム級世界グランプリに加えて)4つ目のベルトになるので、とてもワクワクしている。これまで誰も達成したことがないことなので、とても誇りに思える瞬間になるだろう。ただ、自分は“元チャンピオン”になりたくない。このタイトルを取ったら、ムエタイとキックボクシングのベルトを両方取り戻して、本当の意味で3競技世界チャンピオンになりたいと思っている」
「ハム・ソヒは、強くてとてもタフな選手だ。レスリングのスキルが素晴らしく、サウスポーのパンチャーでもある。でも、自分のアドバンテージは、彼女よりも優れた打撃だと信じている。今回は自分のホームタウンで戦うので、勝つ自信がある」
「最後に日本のファンの皆さん、ありがとうございます! いつか日本で試合をする機会があればいいなと思っています。自分は日本がとても好きで、もっと日本にファンが欲しいです!」
ハムも以下のコメントを発表した。
「タイトル戦ということを除けばいつもと変わらない思いだが、試合を組んでもらえてとてもうれしいし、楽しみだ。スタンプは、エネルギーあふれる選手だと思う。インパクトが優れていて、かつ総合的に見てもとても良い選手だと思う。格闘技を楽しむ感覚が似ていると感じる。自分にとっては、すべての選手が危険な相手だ。今回について言えば、自分も打撃が得意なので、おもしろくて好都合な相手だと思う」
「色々な団体でベルトを巻いたが、ONEでベルトを巻くことは自分の夢だ。格闘家として最後に残された目標だ。もちろん、自分が勝つ姿を想像している。でも、MMAは何が起こるかわからない競技のため、いろいろな可能性を考えている。過度な野心は持ちたくないので、最善を尽くすだけだ」
「今でも応援してくださる日本のファンの皆さんに、本当にお辞儀をして感謝の言葉を伝えたい。とても懐かしい。日本で試合をする機会があればうれしい! いつも楽しく戦い、応援していただけるようお願いします!」
「ONE Fight Night 14」の最新情報については、今後もONE公式ホームページで on Prime Video.