【9/30大会】ONE Fight Night 14、サンデルとブンタンが再戦、ケリー vs. カーン、ション vs. ワンダーガール
地上最強の女子アスリートによる世界タイトルマッチ2戦と特別ルールの打撃マッチが、9月30日(土)にシンガポールで開催される「ONE Fight Night 14: Stamp vs. Ham」で行われることになった。
ONE女子ストロー級ムエタイ世界タイトルマッチでは、現女王のスミラ・サンデル(スウェーデン)がジャッキー・ブンタン(米国)とのリマッチでタイトル防衛に臨む。ONEアトム級サブミッション・グラップリング初代世界王者決定戦ではダニエル・ケリー(米国)が、長年のライバルのジェサ・カーン(カンボジア)と対戦する。
さらに、長年ONE女子ストロー級MMA世界チャンピオンとして君臨するション・ジンナン(中国)は、“ワンダーガール”ことナット・ジャルーンサック(タイ)と特別ルールの打撃マッチで対戦する。
サンデルは昨年のONEデビュー以来無敗としている。
2022年2月にディアンドラ・マーティン(オーストラリア)をノックアウト。その2ヶ月後、初代ONE女子ストロー級ムエタイ世界王者決定戦でブンタンにユナニマス判定で勝ち、当時17歳だったサンデルは史上最年少のONE世界チャンピオンとなった。
今年5月にはキックボクシングにもデビューし白星を挙げたサンデルは、「ONE Fight Night 14」では再びブンタンと対戦し、タイトル防衛を期す。
対するブンタンは、昨年サンデルに負けて以来2勝している。2022年12月には アンバー・キッチン(英国)にユナニマス判定勝利、今年5月にはマーティンに第1ラウンドTKO勝利とした。
こうした勢いに乗り、前回の対戦の雪辱とタイトル獲得をねらう。
ケリーとカーンによるONEアトム級サブミッション・グラップリング初代世界王者決定戦もリマッチだ。
両者は2021年2月に対戦し、カーンが判定勝ち。しかし、それ以来多くの変化があった。
ケリーは昨年ONEチャンピオンシップとサインし、女子サブミッション・グラップリング部門を創設当初から盛り上げてきた。
2022年3月には2度ONE女子アトム級MMA世界王座に挑戦した山口芽生に引き分けとし、4度コンバット・サンボの世界王者に輝いたマリア・モルチャノバ(ロシア)と元ONE女子ストロー級MMA世界タイトル挑戦者の三浦彩佳に勝っている。
対するカーンは、今年6月のIBJJF世界柔術選手権のライトフェザー級で金メダルを獲得した。
「ONE Fight Night 14」では、再びケリーを倒し、初代タイトルを獲得しようと意気込んでいる。
さらに、「ONE Fight Night 14」ではONE初の特別ルールによる打撃マッチが行われる。
2018年1月に初代王者になって以来、ONE女子ストロー級MMA世界世界タイトルを保持しているションは、かつてボクシングの中国代表だった。
対する“ワンダーガール”は2度タイのムエタイチャンピオンになり、ユース時代はボクシングの試合出場経験もある。昨年MMAに転向したばかりで、7月21日(金)の「ONE Friday Fights 26」にも出場予定だ。
「ONE Fight Night 14」で行われる特別ルールの対戦では、両者とも4オンスのMMAグローブを着用し、パンチのみで戦う。キックやひざ蹴り、ヒジ打ちは禁止。
ノックアウトやレフェリーストップで試合が決まらなければ、判定になる。ジャッジと採点は、グローバル・ムエタイおよびキックボクシングのルールに準じ、「10ポイント・マストシステム」で行われる。
さらに、これらの試合に加え、すでに発表されていた元2競技女王のスタンプ・フェアテックス(タイ)とハム・ソヒ(韓国)によるONE暫定女子アトム級MMA世界王座決定戦もある。
女子選手の試合が4試合行われる「ONE Fight Night 14」は、複数競技にわたる世界最高峰の女子選手を集めて開かれた2021年9月の「ONE: EMPOWER」の流れを受け継ぐ大会になる。
「ONE Fight Night 14」についての最新情報は、今後もONE公式ホームページでお知らせする。