【9/27大会】スーパーボン「ナタウットに勝って世界王座挑戦のチャンスに」
スーパーボン(タイ)は、ジョー・ナタウット(タイ)を長い間注視していたが、ついに9月27日(金)の「ONE Friday Fights 81」のメインイベントで対戦することになった。
このフェザー級ムエタイのトップランカー同士の対戦は、タイ・バンコクのルンピニースタジアムから日本時間のゴールデンタイムで生中継される。
スーパーボンは、現ONEフェザー級キックボクシング暫定世界王者で、同級ムエタイでは1位コンテンダー。対するナタウットは同級ムエタイ2位で、11月9日(土)の「ONE 169: Atlanta」では同級ムエタイ現世界王者のタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)に挑戦することになっている。
今回の「ONE Friday Fights 81」での試合は、今後の世界タイトル戦線を占うものだが、スーパーボンはそれ以上にこの試合がファンにとって楽しいものになると話している。
「ジョー(ナタウット)と自分はキックボクシングとムエタイの両方で戦ってきたから、長い間注目し合っていた。近しい関係だけれども、これまで対戦する機会がなかった」
「ジョーはオールラウンドなファイターだ。連続して攻撃を繰り出すことができるし、リングではベテランだ。ジョルジオ・ペトロシアンやレギン・アーセル、チンギス・アラゾフといったビッグネームとも戦ったことがある」
「現在、彼はピークだと思う。タワンチャイとやったこれまでの2試合から判断すると、今回の試合はおもしろいものになると思う」
ナタウットはこれまでのタワンチャイとの2試合では接戦を演じ、3戦目が組まれることになった。
スーパーボンも過去にタワンチャイに敗れた経験がある。このため、今回の「ONE Friday Fights 81」での試合で良い結果を出し、タイトルへの有力挑戦者になりたいと意気込んでいる。
「今回の試合で印象的な勝ち方ができれば、世界タイトルに挑戦する機会が得られると思う」
「2競技で世界チャンピオンになることが目標だ。この人生における目標は、何としても達成しなければならないものだ」
強力なパンチ「対応できる自信」
スーパーボンが9月27日にジョー・ナタウットに勝てれば、ONEでの2競技世界王者という夢に一歩近づくことになる。このためには、どんな困難も乗り越える覚悟があるという。
ナタウットはアグレッシブで、ボクシングに重点を置いたスタイルの強敵だと承知しているが、打撃系格闘技で長年活躍してきたスーパーボンはこうした強敵との対戦経験は豊富だ。
スーパーボンは今回の試合についてこう説明している。
「ジョーは本当にパンチが上手い。米国で長年トレーニングをしていたためだと思う。米国流のボクシングを駆使して戦っている」
「それに、ジョーのパンチは強力だ。けれども、こうした強力なパンチの持ち主とはこれまでにも戦ったことがある。キックボクシングでは、マラット・グレゴリアンやジョルジオ・ペトロシアン、チンギス・アラゾフといった相手と戦った。キックボクシングで戦った相手は、ジョーよりもパンチが強力だったと思う。こういう選手にでも対応できる自信はあるさ」
スーパーボンはONEチャンピオンシップでも指折りのテクニカルなストライカーとして知られており、KOパワーも持っているもののタイミングや技巧を駆使して勝つこともしばしばだ。
今回のルンピニー・スタジアムでの試合では、ナタウットを技術で出し抜くつもりだという。
「個人的にはパフォーマンス、評判、テクニック、キックボクシングやムエタイのスキルなど、あらゆる面で、優れていると思う。武器もたくさんある。おそらくジョーにはパンチとキックしかない」
「ジョーがタワンチャイと戦ったときには、タワンチャイから考える時間を与えられ、反撃するエネルギーもあった。自分はジョーに考える時間なんて与えないし、反撃するだけのエネルギーもやるつもりはない」