【7/31大会】スーパーボン、シッティチャイ戦「パワフルさと速さに自信」
スーパーボン(タイ)は、自分が地球上で最高クラスのストライカーだと知っており、現在、ONEチャンピオンシップの世界中のファンの前でそれを証明する準備ができている。
スーパーボンは今年、世界最大の格闘技団体ONEに参戦した。ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)やヨドサンクライ・IWE・フェアテックス(タイ)、そしてペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)ら、フェザー級のキックボクシングやムエタイの最高のアスリートたちを相手に、自分のスキルを試すためだ。
「この階級のすべての偉大なファイターたちがONEチャンピオンシップにいると思っている」と、29歳のスーパーボンは話す。
「自分はアスリートとして、最高の選手と戦って自分を試したい。それに、ONEチャンピオンシップは(スポーツの大会としての)様々な側面を成熟させてきたから、是非とも参戦したいと思った」
スーパーボンに用意されたONEデビュー戦は、名高いライバル対決だ。
7月31日(金)にタイ・バンコクで開かれる無観客大会「ONE:NO SURRENDER」で、スーパーボンはシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)と3度目の対決に挑む。
これまでの2人の過去の対戦を振り返ると、ファンは間違いなく、このONEスーパーシリーズフェザー級キックボクシングマッチを待ち望んでいる。
両者が初めて対戦したのは2016年1月。キックボクシングトーナメントの準決勝でのことだった。当時キックボクシング初心者だったスーパーボンは、第2ラウンドに右フックでノックアウトされたのだ。
痛みにも悔しさにも、スーパーボンはめげなかった。4試合連続で勝利を挙げ、2016年9月に再び、シッティチャイと戦う機会を得た。
「キックボクシングをそれまでに2試合しかしていなかったから、初対戦では負けてしまった」
「まだルールとキックボクシングのスタイルに慣れていなかった。(8ヶ月後に)再戦した時は100%自信を持っていたし、自分の攻撃が相手より速くて正確だとわかった」
両者はこれまで、格闘家として別々の道を歩んできたが、共にONE参戦を決めた今、その道のりは再び交差した。共に高い評価を受けるストライカーとして待望の、3度目の対決に挑むのだ。
新型コロナウイルスの影響でしばらくの間、タイでは対面でのトレーニングを行うことができなかった。その間、スーパーボンは筋力トレーニングと有酸素運動に集中することで体を維持してきた。これは通常なら、試合の予定がない時に取り組むことだ。
現在、制限は緩和され、ONEは2020年の大会スケジュールを再開させ、スーパーボンはシッティチャイとの試合を喜んで受け入れた。そして、所属するタイの格闘技ジム「ソー・タワンルン・ジム」で熱心にトレーニングを積んでいる。
「シッティチャイはサウスポーだから、サウスポーのトレーナー2人とトレーニングしている。この試合のために全部で4人のトレーナーがいて、それぞれが別々の側面を見ている」
注意すべき点は正確に把握しており、ゲームのほぼ全ての面でシッティチャイと互角か、上回ることができると確信している。
「シッティチャイの強みは左パンチと左キックだろう」
「ひたすら攻撃し続けるタイプの選手だが、強力ではない。休むことなく戦い続ける人だ。彼のように3ラウンド中、攻撃し続けるファイターを他に見つけるのは難しい」
「自分にとってこれまでの2試合、特に勝った試合では、彼よりも速かったから自分のほうが強いと感じた。自分の攻撃はシッティチャイよりパワフルだし、遥かに速い。3ラウンドを遠して戦い続けるこために、持久力が必要なだけだ」
「ONE:SURRENDER」での対戦は、大きな影響がある。
スーパーボンは現在、ONE公式アスリートランキングにおいてフェザー級ムエタイ1位、フェザー級キックボクシング2位の候補。この試合は、ランキングでの地位が自分に相応しいことを見せ、シッティチャイとの対戦成績を2勝1敗とするチャンスだ。
さらに、もし勝てば、ONEフェザー級ムエタイ世界王者ペットモラコットへ挑戦するチャンスが近づき、ペトロシアンやヨドサンクライとの夢の対決を獲得できる可能性まである。
だがまずは、7月31日に3度目の対決を完結させる必要がある。もうスーパーボンにとってこれ以上話すことはない。
「シッティチャイ、対決の時が来た。この階級で誰が最強か見てみよう。ベストを尽くしてほしい。そしてどちらが勝つか見てみよう」