【11/4大会】スーパーガール「モラエス戦で勝ったら、タイトルに挑戦したい」
キックボクシングに馴染みつつある19歳の“スーパーガール”ことアンナ・ジャルーンサック(タイ)は、アトム級キックボクシング部門の頂点に立つと決意を固めている。
11月4日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade」のクリスティーナ・モラレス(スペイン)戦は、バックボーンのムエタイから順調に転向したと証明する絶好のチャンスだ。
“スーパーガール”はONEのキックボクシングマッチに2度出場している。今年1月には元ONE 2競技女王のスタンプ・フェアテックス(タイ)に惜敗したものの、8月にはISKAキックボクシング世界チャンピオンのララ・フェルナンデス(スペイン)にユナニマス判定で勝った。そして今回のモラエス戦では、これらの試合の経験を生かそうと意気込んでいる。
大会を前に“スーパーガール”はONE編集部にこう話している。
「過去の2試合では、特に膝や他の武器を使ってポイントを得る方法など、キックボクシングのルールを研究をしてきた。直近の試合(フェルナンデス戦)の後、ルールを破らずに膝蹴りをする方法を学んだ。知識が増えたから、この試合ではもっとうまく調整できるはずだ」
「それに、スタンプと戦って自信がついた。『世界チャンピオンと接戦を演じたんだ』って。今後の対戦相手でこれ以上のレベルの人はいないと思う」
“スーパーガール”は、父親にたたき込まれたムエタイは今でも好きだが、キックボクシングも自身のスタイルに合っているという。
そして今回の試合でモラエスに勝てれば、ONE女子アトム級キックボクシング世界チャンピオンのジャネット・トッド(米国)に挑戦する準備が整うと考えている。
“スーパーガール”はこうコメントしている。
「自分がキックボクシングをするのをファンは楽しんで見ているようだ。ムエタイのように小さなグローブで顎にカウンターをもらうのをそれほど気にすることなくもっとパンチが出せるから。キックボクシングでは早いペースで戦えるし、ファンもそのスタイルが好きなんだと思う」
「もしこの試合に勝ったら、世界タイトルに挑戦したい。自分の決意はとても固い。今回の試合では、世界タイトルマッチに出られるポテンシャルがあると証明しないといけない」
「パンチを交ぜた武器を使えば、圧倒できる」
“スーパーガール”ことアンナ・ジャルーンサックは、クリスティーナ・モラレスという強敵を相手にしても高い目標を掲げ、大きなことを成し遂げようと燃えている。
モラエスは3度キックボクシング世界チャンピオンに輝き、数々の強豪と戦った経験があるが、こうした経歴を知りつつも“スーパーガール”は怖気付いてはいない。
それどころか、自身の実力を見せつけるチャンスだと考えているようだ。
「クリスティーナ・モラレスとの試合は2度延期されたが、動揺しなかった。ただ早く彼女と戦いたかった。彼女は自分の憧れの選手のアニッサ・メクセンとも戦ったことがあるから、自分の技術を試すのにいい機会だと思う」
「自分が研究したところでは、彼女はボクサーに近いと思う。ほとんどパンチを出すことに集中している。これは長所であり短所でもある。パンチにしか頼っていないからだ。キックなどの他の技はあまり使わない。自分がパンチを交ぜた他の武器を使えれば、きっと彼女を圧倒できるだろう」
“スーパーガール”はモラエス戦に向けてトレーニングを積んできた。
そして、世界中のファンの記憶に残るような試合をしたいと考えている。
そうした思いを込め、モラエスにこんなメッセージを送った。
「ついに対戦することになった。今度こそ全力で戦おう。お互いに100パーセントのコンディションでリングに上がることを期待している。リングで会おう!」