【11/4大会】「柔道の達人」三浦彩佳戦へ、メン・ボーがグラップリングを強化
中国のKOアーティストのメン・ボーは、日本のサブミッションのスペシャリストの三浦彩佳との対決に向けて、あらゆる分野にわたる最終準備に励んでいる。
両者は11月4日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade」であるストロー級MMAマッチで激突する。メンにとっては連勝を伸ばし、この階級のタイトルに挑戦するための足掛かりとなり得る一戦だ。
メンは27歳。一級の打撃と大きなパワーで評価されており、ONEではすでに劇的なノックアウトを3度決めている。
しかしながら、三浦との対戦に向けては特にグラップリングに重点を置いた練習をしているという。
メンはこう話している。
「自分の対戦相手は柔道の達人だと承知しているが、これはMMAマッチだ。レスリングのコーチに準備を手伝ってもらっているが、コーチは対策を知っている」
対する三浦はONEで4勝しているが、すべて一本勝ちによるもの。このため、メンはテイクダウンとサブミッションのディフェンスを磨き上げる必要がある。
しかし現在では、グラップリングに関して明るい兆しが見えてきたようだという。
ONEでは最初の3試合に勝利したが、その後2試合でグラウンドでの弱点が露呈し連敗。しかしそこから2連勝と盛り返し、弱みを克服しつつあるようだ。
メンはこう説明している。
「自分の強みは打撃だと知られていたけれども、以前はグラップリングが弱点だった。けれども今は、グラップリングとレスリングの技術を常に向上させながら、打撃も強化している」
メンは三浦について、世界クラスの柔道や寝技の技術があり、打たれ強いタフなファイターだと評している。
だが、総合的な能力については疑問を呈し、圧倒的なパワーの打撃を見舞うことが勝利への鍵になると考えているようだ。
「三浦はパンチへの対処以外、あらゆる面において弱いと思う。だから、自分はよりハードなパンチを繰り出していかないといけない」
「勝てれば、タイトルマッチがしたい」
「ONE Fight Night 16」でメン・ボーが三浦彩佳に勝てれば、女子ストロー級MMAで3連勝となり、世界タイトル挑戦のチャンスが開けることになるだろう。
メンはこの階級の頂点に長く君臨するション・ ジンナン(中国)の次の挑戦者になりたいと思っているが、今回の試合でそれが叶わなくとも、勝ち星を積み重ねていくつもりだとしている。
「自分の目標はいつも世界タイトルマッチだった。もしこの試合に勝てれば、タイトルマッチがしたい。もし今回叶わなくても、いつかチャンスがもらえるまで頑張り続けるだけだ。急いではいない。遅かれ早かれ、そのチャンスはやってくるから」
中国の女性アスリート同士が世界タイトルを争うことになれば、どちらに軍配が上がろうと、ベルトは中国にとどまることになる。
メンは目標とするションとの対戦についてこうコメントした。
「自分はション・ジンナンに挑戦したいが、それは彼女がチャンピオンだから。中国人同士のベルトをかけた戦いになるけれども、どっちが勝ってもタイトルは中国のものだ」