タリック・ケバベス、クリークリャとのラバーマッチに意欲
2018年にONEチャンピオンシップにデビューし、4連勝を挙げたタリック・ケバベス(モロッコ)は2019年11月、初代ONEライトヘビー級キックボクシング世界王座を賭けてローマン・クリークリャ(ウクライナ)と対戦。ONE参戦前に1度対戦し、勝利を挙げていた相手だったが、ケバベスのONEでの最初の世界タイトル戦は敗北に終わった。
だがケバベスは今、クリークリャとの3度目の戦いに挑戦する準備ができていると言う。
ケバベスはインスタグラムを通じ、クリークリャにメッセージを送った。
「『お前の最後の試合と同様』という感じで、みんなは自分がそれまでにONEチャンピオンシップで全ての相手を倒してきたことを忘れている」
「自分たちはこれでイーブンだし、前に進むために、一旦後ろに下がらなければいけない時もある。言い訳ではなく、ただの事実だ」
「自分は今、再び戦闘モードになったし、ハングリー精神に満ち、準備は整い、クリークリャを倒しに行く」
「自分はとても飢えているし、とても遠くまできて、誰も想像もつかないようなあらゆることを経験してきた。傍から見る人には本当の物語は分からないし、それを奪われるつもりはない」
オランダ・ハーグ出身のケバベスは2015年11月、クリークリャを破って欧州のキックボクシング団体「SUPERKOMBAT」の世界グランプリで優勝。だが昨年11月の「ONE:AGE OF DRAGONS」での敗北で、勝敗は1勝1敗に戻った。
ケバベスは逆境には慣れっこだ。これまでのキャリアで既に、さまざまな壁を乗り越えて這い上がってきた。だからこそ、長年のライバルとの3度目の対決では、これまでで最高のパフォーマンスを披露できると期待している。
チャトリ・シットヨートンONE会長兼CEOは2020年2月、4月に予定されていた「ONE Infinity 1」でクリークリャとアンドレイ・ストイカ(ルーマニア)の対戦を発表したが、大会はコロナウイルスの世界的流行により延期になった。
クリークリャの次の試合としてこのマッチアップが実現する可能性は高いが、ケバベスがリベンジのチャンスを熱望していることは明らかだ。