【6/8大会】王者タワンチャイ、ナタウットと再戦へ「今回の試合では油断しない」
6月8日(土)の「ONE 167」のメインイベントでONEフェザー級ムエタイ世界王座の防衛に臨むタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)。挑戦者のジョー・ナタウット(タイ)とは昨年10月のキックボクシングマッチで判定勝ちを収めているが、今回タイ・バンコクのインパクト・アリーナで行われる世界タイトル戦では完全勝利を目指したいとしている。
両者の前回の対戦では、タワンチャイと当初対戦が予定されていたスーパーボン(タイ)が負傷し、ナタウットが2週間前オファーで参戦したという経緯がある。
この点を念頭に、タワンチャイはこう話している。
「ジョー(ナタウット)を相手にムエタイのベルトを防衛すると聞いた時は嬉しく思った。最初の対戦で批判してきた人たちを黙らせることができるからだ。あの試合ではかなりの批判を受けた」
「彼(ナタウット)は3日しか練習していないのに、あんなふうに戦えると言った。だが、今回の試合では3ヶ月の練習期間がある」
「前回の試合では、自分もあまり準備ができず、彼との対戦に向けてゲームプランが練れなかった。だが、今回は100パーセントの準備をしている。もっといいパフォーマンスができると思う」
ナタウットの準備期間が不十分だったのは確かだが、タワンチャイもムエタイからキックボクシングのルールに順応する必要があった。
ナタウットよりもキックボクシングの経験が少なかったタワンチャイは、リズムをつかむのに時間がかかったものの、前回の試合から重要な教訓を得たという。
「あの試合ではジョーはキックボクシングが上手い、ということがわかった。接近戦を仕掛けてきたが、あんなに自分と近い距離で戦えるなんてちょっと驚いた」
「彼を見くびってはいけないと学んだ。油断していたことは認める。あの試合からいろいろなアイデアを得た。今回の試合では、前のような油断は絶対しない」
ナタウットのパンチ対策「用意している」
タワンチャイ・PK・センチャイは頭脳派ファイターとして知られているが、今回のジョー・ナタウットとのリマッチではその頭脳と身体の両方を生かすつもりという。
さらに、ナタウットの技量と経歴には敬意を払いつつも、前回の試合で3ラウンドにわたって対戦したことで、今回の試合に向けてより良い準備ができたと感じているようだ。
「ONEでのジョーのムエタイマッチはずっと見てきた。有数のファイターとされている。強力なパンチがあるし、とても強い」
「彼の一番危険な武器は強力なパンチだ。いいコンビネーションも持っている。けれど、そこの対応策はすでに用意している」
「強い体を作ることに重点を置いてきた。頭脳に関しては、すでに十分だからリングの中で調整していく」
タワンチャイは常にフィニッシュ勝利を狙っており、実際にONEで挙げた8勝のうち5勝をフィニッシュで決めている。
だが今回の試合では、ナタウットのようなタフな相手をフィニッシュする可能性については、現実的に考えているようだ。代わりに、エキサイティングな戦いを繰り広げて勝利を手にする、と意気込みを見せている。
「試合に出るのであれば、いつだってボーナスはほしい。誰だって相手をノックアウトしたいと思っているものさ。だが、リングで何が起こるかはわからない。この試合ではKO勝ちをするのは簡単じゃない」
「この試合はフルラウンドの戦いになると思う。相手をKOすると言ったら、かなり大げさに聞こえるだろう。エキサイティングな戦いを楽しみにしていてほしい」