【8/27大会】タワンチャイ「ムエタイ戦術を駆使して勝つ」
タワンチャイ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)はまだONE世界タイトルに挑戦をすることはないものの、今回の試合でで勝てれば、新たな高みに昇ることができる。
8月27日(金)の「ONE: BATTLEGROUND III」のフェザー級ムエタイマッチで、タワンチャイは2競技のレジェンドであるシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)と対戦する。このような偉大な格闘家を倒せれば、人生を変えるようなチャンスにつながるかもしれない。
「勝てれば、世界中の人々が自分を受け入れ、世界的なファイターと戦えると見なしてくれるだろう。名声を得るためには彼を乗り越えてないといけない」と、22歳のタワンチャイは語る。
世界中のファンが夢見ていたムエタイ対決ではあるが、本来は実現する予定ではなかった。
バンタム級ムエタイ4位コンテンダーのタワンチャイは、もともと1位のセーマペッチ・フェアテックス(タイ)と対戦し、勝者が王者のノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)に挑戦する予定だった。
しかし、セーマペッチのコーナーマンが新型コロナウイルスの陽性反応を示したため、健康と安全のプロトコルのために出場できなくなった。
対戦相手の出場辞退を受け、トレーニングを重ねていたタワンチャイはがっかりした。
しかし、すべてが失われたわけではなかった。
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フェザー級キックボクシング4位のシッティチャイも5位のタイフン・オズカン(トルコ)と対戦予定だったが、オズカンはトレーニングキャンプの終わりに手を骨折し、出場を辞退。
そこで、お互いに対戦相手がいなくなったシッティチャイとタワンチャイが対戦することになった。タワンチャイは階級を上げて、シッティチャイはムエタイルールで戦うことになり、両者とも歩み寄った形だ。
タワンチャイは、フェザー級のリミット70.3kgで戦うことが自分にとってマイナスになるとは考えていない。また、ムエタイルールでは自分が優位に立てると信じている。
「ムエタイのルールの面では自分が有利だと思う。シッティチャイは長い間ムエタイをやっていない。ムエタイは自分の競技だ」
それは妥当な指摘だ。
2014年にルンピニー・スタジアムのムエタイ世界タイトルを獲得した直後、シッティチャイはキックボクシングに転向し、7度Gloryライト級キックボクシング世界王者になった。
しかしその7年の間、所属ジム「シッソンピーノン・ムエタイ・キャンプ」ではトレーニングを続けていたものの、ムエタイの試合に出場したのは1度のみ。
さらにキックボクシングのおかげか、シッティチャイはムエタイマッチに応用できる技術を磨き上げることに集中できた。
タワンチャイは、「シッティチャイの最も危険な武器は、パンチと左の蹴りだと思う」と語る。
しかし、タワンチャイは29歳の同胞をあまり恐れていないようだ。
タワンチャイは卓越した技術、圧倒的なスピードを有しており、今年5月のONEデビュー戦ではショーン・クランシー(アイルランド)を倒し、自信を増した。
「自分のムエタイ戦術を駆使して勝つ。自分の方がより素早く、スピーディだ。彼をノックアウトできれば最高だが、それは難しいだろう。KOだろうとなんだろうと、とにかく勝ちたい」
「ONE: BATTLEGROUND III」でノックアウトのような勝利を挙げれば、世界の注目を集めることは間違いなく、タワンチャイに多くのチャンスをもたらすかもしれない。
ONEバンタム級ムエタイ世界王座のノンオーに挑戦するために階級を下げることもできるが、タワンチャイはフェザー級にとどまり、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)の持つタイトルを狙う考えもあるようだ。
「試合のために全力を尽くしてきた。コーチには勝って先に進むしかないと言われた」
「自分の夢は、ONEチャンピオンシップの世界王者になること。なる必要がある。それが自分の目標だ。ペットモラコットからベルトを勝ち取りたい」
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