【3/23日本大会】ONE 172ータワンチャイvs.野杁正明、ディベラvs.サムエー、注目のキックボクシング暫定世界王座戦

3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される「ONE 172:武尊 VS ロッタン」が益々盛り上がっている。世界中が注目する武尊vs.ロッタンのスーパーファイトをメインに、世界王座戦やビッグファイトがラインナップ。そして、1月31日に都内で行われた記者会見ではキックボクシングの暫定世界王座戦も2試合が発表されいてる。
ONEフェザー級キックボクシング暫定世界王座戦で、同級ムエタイ王者のタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)と日本のスーパースターと野杁正明が激突。さらに、ONEストロー級キックボクシング暫定世界王座戦で、ジョナサン・ディベラ(イタリア/カナダ)と、サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)の元王者対決が決定した。
ONEフェザー級ムエタイ世界王者として世界の頂点に君臨し、約4年間敗北を味わっていない25歳のタワンチャイ。世界最高のパウンド・フォー・パウンド・ストライカーであることを証明してきたが、ONEの2競技制覇王者になることは、彼のキャリアのゴールの一つだろう。タワンチャイは2025年1月の「ONE 170」でフェザー級キックボクシング現世界王者のスーパーボン(タイ)を2R KOで下し防衛に成功した。
ムエタイ競技だけでなく、キックボクシングでも実績を残しているタワンチャイ 。2023年には元GLORYライト級キックボクシング世界王者のダビッド・キリア(ジョージア)にKO勝利すると、ジョー・ナタウット(タイ)も撃破し連勝。フェザー級の正当なタイトルコンテンダーとしてアピールした。
そして、今回の暫定王座戦、タワンチャイが対峙するのは、日本屈指のキックボクサー野杁。これまで数々の実績を残し、新天地のONEチャンピオンシップで王座獲得の野心に燃えている。
31歳の野杁は元K-1二階級制覇王者。鳴り物入りでONE参戦も最初の2試合で連敗。いきなり苦境に立たされたが、2024年1月の「ONE 170」でシャーキル・タクレティ(イラン)をKOで下し初勝利。相手の脚を強烈なローキックで破壊する衝撃のフィニッシュ劇を披露し、前評判通りの強さを証明した。日本のスーパースターが4戦目で念願のタイトル挑戦、日本のファンの前でベルトを巻く姿を見せることができるか。
また、ONEストロー級キックボクシング暫定世界王座決定戦では、注目の元王者対決が実現した。
ディベラはキックボクシング界随一の天才テクニシャン。2022年10月のONEデビュー戦でいきなり世界王座を獲得。その後に1度目の防衛に成功したが、プラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)に判定負けし王座陥落となった。
ディベラは前戦となる2024年12月の「ONE Fight Night 26」で実力者のルイ・ボテーリョ(ポルトガル)を判定で下し再起、再びタイトル挑戦の権利を手にした。
対するサムエーはキャリア400戦以上を誇る鉄人ファイター。過去7年間、世界トップの強豪が集うONEチャンピオンシップを舞台に生けるレジェンドとしての地位を確立してきた。初代ONEストロー級ムエタイ世界王者の肩書を持ち、ONEストロー級キックボクシング、ONEフライ級ムエタイの世界タイトルを手にしたムエタイ界の英雄は現在2連勝中だ。
41歳のサムエーが強敵ディベラとの激闘の末、ONE世界チャンピオンのベルトを巻き、キャリア有終の美を飾るか注目の一戦だ。