“ラカイ”に再び栄光を、敏腕コーチ・サンジャオの計画
フィリピンの名門格闘技ジム「チーム・ラカイ」のヘッド・コーチ、マーク・サンジャオは、バギオ市の最高のジムにかつての栄光を取り戻す計画を立てている。
ラカイには2018年の終わりに、4人の世界チャンピオンがいた。だが2019年の最初の3か月で4人全員がベルトを失い、フィリピンのファンは途方に暮れ、何が起きているのか疑念を抱いていた。
だがその後、ジョシュア・パシオがONEストロー級のベルトを取り戻し、さらに2度の防衛に成功。ダニー・キンガッドもONEフライ級世界グランプリの決勝まで進出し、他の選手たちも見ごたえのある勝利を獲得した。
サンジャオは、全員が集まって一生懸命トレーニングし続け、最大限の能力を発揮し続ける限り、ラカイが再び栄光を取り戻せないはずはないと言う。
「前に進むための計画は、勝ち続けること、弱点の強化に取り組むこと、そしてあらゆるスキルをまんべんなく身に着け、弱点がないようにすることだ。それがグラウンドであろうとレスリングであろうと」
「完成した選手になってほしい。失ったベルトを全て取り戻したいからね」
だが注意してみているのは元世界チャンピオンたちだけではない。チームにはたくさんの新星がいて、既に栄光の頂点にいるアスリートもいる。
特にキンガッドは、史上最高のパウンド・フォー・パウンド(階級を超越して与えられる最強の称号)の総合格闘家として知られるデメトリアス・ジョンソン(米国)と「ONE:CENTURY 世紀」で対戦。敗北を喫しキンガッドの連勝はストップしたものの、この試合が評価され、ベルトを狙える選手と認識されるようになった。
キンガッドはその後の2019年1月、素晴らしい形で勝利を収め、サンジャオが再びトップに返り咲けると期待する、他の選手たちを鼓舞した。
「(何よりも)ダニー(キンガッド)にベルトを獲ってほしい。できるだけ。それにケビン(ベリンゴン)の復活も期待しているし、エドゥアルド(フォラヤン)もベルトを取り戻してほしい」
ラカイがこれらのマイルストーンを達成できたとしても、それで話は終わりではない。
サンジャオはラカイが長く続くレガシーを築いてほしいと願っている。それはベルトを守ることであり、新たな世界チャンピオンを生み出すことを意味する。そのすべての鍵は、彼らが総合格闘家として進化する、意欲と努力を維持することだ。
「次のステップへに進むため、学び続け、求め続けることをやめることはない。何を得ても、ある1つのことを達成したとしても、そこで止まることはない」
「自分たちは前進し続け、うちの選手に何が必要なのか考えなければいけない。結局のところ、彼らはケージの中で戦う選手たちだから、彼らに必要なもの全てを、身体的にも精神的にも、与えなければいけない」
「試合に臨む前に、100%準備を整えている必要があり、だからこそ自分たちはチームとしてやっている」
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