【10/7大会】1R一本勝ちの手塚裕之「寝技もできるところを見せられた」
10月7日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催された「ONE Fight Night 15: Le vs. Freymanov」のウェルター級MMAマッチで、手塚裕之はジン・テホ(韓国)と対戦し、第1ラウンド一本勝ちを収めた。
手塚はジンのジャブをかわしながら足をキャッチし、試合をマットに持ち込んだ。両者はグラウンドでもみ合い、一時は第2ラウンド突入かとも思われたが、好機を捉えた手塚がサイドコントロールから素早くアームバーを仕掛け、残り15秒で試合を決めた。
この勝利で通算戦績12勝4敗、ONE3連勝とした手塚が試合後の公式インタビューに応じた。
ONEチャンピオンシップ:怪我での長期離脱もあったが、久々の試合で、見事なカムバック! 今の心境は?
手塚裕之:ホッとしている。久々の試合だったが、いつも通り、練習のおかげで落ち着いてできた。フィニッシュもできたので良かったと思う。
ONE:どんな戦略で試合に臨んだのか?
手塚:カーフキックやローを効かせて、中に入ったらボディ叩いて。中に入ってしまえば自分のパンチのほうが強いので、どんどんプレッシャーかけていこうと思った。あとはしっかりテイクダウンできるチャンスがあれば、テイクダウンして削っていこうというプランだった。そこがうまくハマったんじゃないかと思う。
ONE:リングでの試合は今回が初めてと試合前に話していたが、実際に戦ってみた感想は?
手塚:狭い(笑)。だから、見るほうは動きがあるから面白いのではないか。自分も狭いほうが相手にプレッシャーをかけやすいし、中に入りやすいので悪くはない。
ONE:グラウンドでの攻防に入った序盤は危険な場面もあった。あのときの心境は?
手塚:(ジンの得意技の)キムラはちゃんと対策してきたので、そこは大丈夫だった。その後にハーフで下からV1みたいなものをやられて「おぉヤベェ!力強いぞ」と思った。
まぁ、米の力でそこはなんとか(乗り切った)。
ONE:試合を終えて、ジン・テホの印象は?
手塚:力が強いし、キムラが本当に強いんだな、という印象がある。(身長やリーチの差については)スピードなどで全然カバーできているので、そこら辺は大丈夫だった。
ONE:一本勝ちはプロ戦では久々だった。
手塚:一本勝ちはプロでは2回目。でもアームバーは初めてだった。寝技の練習もたくさんやっているし、自信があったので、寝技もできるっていうのを見せられたので。特に、ONEでは(一本勝ちは)初めてだった。
ONE:怪我からの復帰後、寝技の練習もかなりしてきたか?
手塚:そうだ。寝技は自宅のガレージでも練習して、結構いろんな選手が来てくれた。あとは(ブラジリアン柔術道場の)「カルペディエム」の橋本(知之)さんや、竹浦 (正起)さんに教わって、だいぶ寝技も伸びてきたと思う。
ONE: 勝利後にリングでも話していたが、改めて次に戦いたい選手は?
手塚:“セクシー山”(秋山成勲)さんとやりたい。もしも日本大会があるなら盛り上がるんじゃないかと思って。
あとは海外でやるんだったら、一度は決まっていたけど流れちゃった(ゼバスチャン)カデスタムや、(ライト級とウェルター級MMAの)チャンピオンのクリスチャン・リーと戦いたい。
ONE:最後にファンへメッセージを。
手塚:ジャパニーズ・ビースト、帰ってきました。やっと勝利をつかむことができました。お米買ってね! 米食べましょう! ライスパワー!