「朴光哲を倒す」タン・リーが描く世界王座への道筋
ONEでKO勝利デビューを飾ったタン・リーが8月16日にタイ・バンコクで開かれる「ONE: DREAMS OF GOLD」で、朴光哲と対戦する。
33歳のフェザー級のベテラン、リーは、ユーサップ・サーデュラエフを2Rで下したデビュー戦が行われた5月、次の試合の予定も決まっていない状態だった。その約3ヶ月後、試合をオファーする電話を受け、大喜びで応じたと話す。
「戦い続けられることが嬉しい。もう若手じゃないし、立て続けに試合が決まるのは最高の気分だ。ずっと本気モードでいられる」
今回の相手は、百戦錬磨のベテランの朴。スリリングな試合展開で定評がある選手だ。
リーは、朴との対戦に興奮を隠さない。ONEフェザーウェイト級の世界王座への階段を駆け上るためには、必ず超えなければならない存在だからだ。
リーは朴のことを「スタイルも、試合に挑む姿勢も尊敬している」と話す。
「朴は、好戦的なタイプで、相手にも本気を求めてくるし、武器である右を繰り出すために、距離を詰めてくる」
「左フックも強力だ。相手を追い込むためのいろんな武器を持っている。一発KOだってありうる。そのパワフルな打撃を封じなければならない」
「対戦する機会に恵まれて最高だ。朴はこの階級のトップで競ってきた選手だし、素晴らしいことだ」
リーは、キャリアを通じて、KO勝利8回、サブミッション勝利1回と、華々しい記録を築いてきた。しかもこれらは全て判定によるものではない。だが、それでも慢心する様子はない。
「ゲームプラン通りに戦い、しっかりコントロールできるかが勝負を分ける」
「リラックスして、持ち味を出すことが大切だ。朴は危険だ。敵をおびき寄せて、カウンターを狙ってくるから」
「朴が自分のようなKO力を持った相手と戦ったことがあるとは思えない。サプライズを見舞わせることができると思う」
「ONE: DREAMS OF GOLD」で勝てば、究極の夢であるONEフェザー級王者の夢に一歩近づく。だが、早急に現世界王者のマーティン・ニューイェンへの対戦は呼びかけるようなことはしない。
「ONEのいいところは、世界タイトル挑戦のためにはちゃんと戦って勝ち上がらなければならないことだ」
「一戦一戦を着実に戦って、世界王者を目指して、いずれはその王座を取る選手として認められていく過程が大切だ」
「だから、まずは朴を倒す。そしてどんな相手が来ても勝ち続ける。それがマーティン(ニューイェン)だったとしても」
バンコク | 8月16日 (金) | 19時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)