【1/10大会】タン・リー、高橋遼伍戦「人生で最も重要な試合」
タン・リー(ベトナム/米国)はONEチャンピオンシップのフェザー級世界タイトルへの挑戦者争いに食い込もうとしている。今度の試合に勝利することができれば、チャンピオンへの道に一歩近づくことになるだろう。
1月10日(金)にタイ・バンコクで開かれる「ONE:A NEW TOMORROW」で、リーは高橋遼伍と対戦する。
これまでの総合格闘技のキャリアで最も重要な試合となると、リーにはわかっている。だがその試合の意味の大きさに戸惑ってはいない。大会を数日後に控え、自信にあふれているように見える。
「この試合は自分の人生で最も重要な試合だ」
「この3ラウンドの戦いの中で彼を倒す。もし相手が前に出て真っ向勝負を挑んでくるなら、彼は早めにやられることになるかもしれないね」
ONEに参戦して以降、リーはフェザー級で圧倒的な強さを見せてきてた。そしてすぐにノックアウト・アーティストとしての評価を確率した。
34歳のリーは5月の「ONE:FOR HONOR」でONEデビュー。ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)と対戦し、第2ラウンドに強烈なヒザ蹴りを決めてノックアウト勝ちした。
続く8月の「ONE:DREAMS OF GOLD」での2戦目も、衝撃的なパフォーマンスを見せつけた。元ONEフェザー級世界王者の朴光哲を、わずか88秒でノックアウトで倒したのだ。
「サーデュラエフは怪物だったし、朴は元世界王者で素晴らしいカウンターファイターだった。だから自分たちは彼らの領域に踏み込み、自分たちが良く知っている方法で試合を進め、そして全力を尽くした」
「ファンのためにできる限り最高の試合を見せようと思った。そうしたらたまたま、かなりいいノックアウトを2つ獲得することができた」
だが一方の高橋も、ノックアウトにかけては際立った戦績を誇っている。
30歳の高橋はプロ13勝3敗で、そのうち9勝をKOで挙げている。さらに現在は、2015年からの8連勝中なのだ。
ちょうどリーと同じように、高橋も「ONE:FOR HONOR」でのONEデビュー戦で、ダイナミックな試合を披露。ケアヌ・スッパ(マレーシア)と対戦し、第1ラウンドでのTKO勝ちを決めた。そしてこの勢いを、バンコクでの次戦にも持ち込みたいと願っている。
だがリーは高橋を入念に研究し、彼を打ち負かすカギを見つけ出した。
「高橋はゲームプランにとても忠実で、しかもしっかり実行に移している。そう簡単には崩れないし、そのアプローチも慎重だ。だからだから足を使って動かし続け、やりやすいようにはさせないつもりだ」
「リングの中で適応できること、ファイターとしてのIQが高いこと、そしてある特定の事が試合のどこに当てはまるのかを理解できること。それが大事なことだ。格闘技を長くやってきたことは妨げにはならない。だからすぐに離れてフットワークと動きを使ってディフェンスに回りながらやっていきたい」
高橋との戦いが非常に厳しいものになるだろうとわかっており、リーは目の前のことに集中している。
印象に残るような勝ち方ができれば間違いなく、ONEフェザー級世界王者のマーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)が持つベルトに挑む機会は、ぐっと近づくだろう。
だがリーは順番を無視して割り込むつもりはない。挑戦者として認められるまで、全ての選手をなぎ倒していくつもりだ。
「タイトル戦の挑戦者(の候補として)として自分の名前が挙がっているのを聞けば、もちろんうれしい。でも何も急いではいない」
「この階級のトップ選手を全て倒したいと思っている。トップに上っていく過程で、1人1人、全ての選手を倒していきたい。誰も飛ばしたくはない。タイトルを獲るのにショートカットはしたくない」
「最も大事なことはこの階級で1番になり、世界で1番になること。もしそれを実現させたいなら、誰一人として飛ばすことはできない」
バンコク | 1月10日 (金) | ONE: A NEW TOMORROW| 公式アプリで生中継(無料)|日本公式Twitter|日本公式Instagram