【8/26大会】新王者目指すタン・カイ「タン・リーはそろそろ引退」
26歳のタン・カイ(中国)は、自身のことを未来のONEMMAフェザー級を担う存在だと確信している。
タンは、8月26日(金)にシンガポール・インドア・スタジアムで行われる「ONE 160: Ok vs. Lee II」で、ONEフェザー級世界チャンピオンのタン・リー(ベトナム / アメリカ)に挑戦する。そして、新しい時代がこの試合から始まると信じている。
リーはONEチャンピオンシップ参戦以来、5戦連続ノックアウト勝利を挙げ、6連勝中。
タンは、こうしたリーの戦いぶりを総合的に見て、今回の対決では優位に立てると考えている。
タンはこう話している。
「タン・リーの弱点は、戦わないという点だ。ONEチャンピオンシップでは、打撃を受けたことがない。だが、自分との対戦では、彼はパンチを受けて、負けることだろう」
「(この試合での)自分の読みとスキルの方が上だ。チャンスを捉えるのは自分の方が得意だ。この試合は判定決着にならないと思う。自分がKO勝ちすると思う」
リーはタンより10歳年上の36歳。タンはこの年齢差が自身に有利となる大きな要素だと考えている。
タンはフェザー級の頂点に君臨するリーのメンタルとフィジカルが、年齢とともに衰えていると考えており、8月26日の対戦ではこの弱点を突くつもりだ。
タンはこう説明する。
「彼はキャリアの終盤に差し掛かっている。もう36歳か37歳で、家族も子供もいる。試合やトレーニングに集中できるとは思わない。だが、自分はまだ若いし、100パーセントの気持ちで取り組める」
「タン・リー、お前はもう年だ。そろそろ引退だ。自分がフェザー級の新しい王者になる」
タン・カイ、「家族とは5、6年会っていない」
MMAのトップへの道はそう簡単ではない。多くの犠牲を必要とするが、タン・カイはこのことをよくわかっている。
タンは母国にいる大切な家族を助けることをモチベーションとし、成功を収めてきた。そして9連勝とし、ONEの世界タイトルまであと1勝というところまで辿り着いた。
タンはこう語っている。
「家族がモチベーションになっている。いい生活をしてほしいから。格闘技を始めてから、その家族との時間を犠牲にしてきた。大晦日にも帰省しなかったし、家族とは5、6年会っていない」
「どれだけ犠牲を払ったか、どれだけ注力したか、どれだけの困難に出会ってきたか。次の試合で世界チャンピオンになれれば、これまでの犠牲と努力が報われたと感じられるだろう」
タンは周囲からやる気をもらう一方、歴史に自分の名前を刻みたいとも意気込んでいる。
ONEのスーパースター、ション・ジンナン(中国)は2018年に中国人女子として初めてMMA世界チャンピオンになった。タンもションに続き、この競技で最大のタイトルを獲得し、歴史に名を残したいと考えている。
タンはこう付け加えた。
「自分は中国人男性として初めてのタイトル挑戦者だ。これはプレッシャーでもあるし、モチベーションにもつながっている。歴史に名を残して、世界中に自分の名前を知らしめたい。自分は、中国のタン・カイだ!」