青木真也との対戦熱望、ノースカット「大きな戦いに」
セージ・ノースカット(米国)がこのたび、元ONEライト級MMA世界王者の青木真也との待望の対戦を実現させたいという意志を表明した。
この数年、両者の間では何度も対戦の話が持ち上がり、2021年には試合が組まれたもののノースカットが新型コロナウイルスの影響で出場を辞退していた。
ノースカットは負傷のために3年間欠場していたが、今年5月の「ONE Fight Night 10」でアフメド・ムジタバ(パキスタン)との復帰戦に臨み、一本勝ち。その試合後の記者会見で再び青木への対戦を呼びかけ、ONEチャンピオンシップのチャトリ・シットヨートン会長兼グループCEOもその思いをくみ取っていた。
ノースカットはONE編集部にこう話している。
「この試合を絶対にやりたいと思っている。アフメド(ムジタバ)との試合の前にも話が出た。彼(青木)もやりたいと話していた。だからやるべきだと思う」
「前回の試合が終わって以来、(青木)シンヤに照準を据えている。試合後にメディアと話して『シンヤとの対戦はどうか?』という話が出て、次はそういう可能性もあるということになった。以来、そのことばかり考えている」
バックボーンが空手のノースカットに対し、青木はブラジリアン柔術と柔道の黒帯で、MMA史上有数のサブミッションのスペシャリストとされている。
だが、ノースカットも総合力を高めようと努力し、ムジタバ戦では第1ラウンドでヒールフックを決めた。このため青木戦が実現すれば、グラップラー対ストライカーのスタイル対決の枠に収まらない面白い試合になると考えている。
「(青木との)試合は、多くのファンが見たいと思っていることだろう。トップのグラップラーである元世界チャンピオンと、ストライカーの対戦になるから。でも、自分だってグラップリングは頑張ってきた。だから、試合が実現すればすごく面白いものになるだろう」
「数年間欠場していて直近の試合で復帰したが、第1ラウンドで一本勝ちを決めた。そして今、シンヤとの対戦の可能性もある。彼はこの階級のトップクラスだ。ONEチャンピオンシップで最も長く世界王者として君臨した選手の1人だ。これは大きな戦いになる」
「(対戦が実現すれば)フィニッシュして勝つことを目指す」
他は眼中になし「シンヤに照準」
ライト級MMAのアスリートのなかには、セージ・ノースカットとの対戦を熱望する者もいる。
だが、ノースカットはそうした対戦の呼びかけに謝意を表明しつつも、同級5位コンテンダーの青木真也以外は眼中にないようだ。
「みんな対戦呼びかけをするけれども、自分は一度にひとつの試合のことしか考えない。だから今のところは、シンヤとの対戦に照準を据えている」
「彼は元チャンピオンだし、避けては通れない相手だ。大きな戦いになる。楽しみにしているし、早く試合ができればいいと思う」
「目の前のことに集中することが一番大事だ」