【8/3大会】バラート、ブルックスとの暫定王座決定戦へ「今しかないという気持ちで全力注入」

Hiroba Minowa Gustavo Balart ONE 165 53 scaled

8月3日(土)の「ONE Fight Night 24」に出場するグスタボ・バラート(キューバ)は、夢を叶えるチャンスを手に入れた。

タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会で行われるONEストロー級MMA暫定世界王者決定戦で、バラートは前王者のジャレッド・ブルックス(米国)と対戦する。

バラートは37歳で、レスリングで五輪に出場した経歴の持ち主。その後MMAでの成功を夢見て米国に移る際、母国のキューバから妻と娘2人を連れてくることはできなかった。これまで格闘技で成功するためにこうした犠牲を払ってきたが、ついにそれが実を結ぶことになるかもしれない。

バラートはこう話している。

「これが自分の夢だ。このためにずっとこれまで頑張ってきたんだ」

「これまでに払ってきた犠牲は大きい。ここにたどり着くまで頑張ってきたし、今がその瞬間なんだ。今しかないという気持ちでやる。こうして戦える機会をもらえてうれしい。試合日は全力でやる」

「8月3日には、ONEチャンピオンシップのストロー級で新しい王者が誕生することになる。その名は、グスタボ・バラートだ」

暫定王者になっても完全な夢の実現というわけではないが、さらなる栄光を勝ち取るためのチャンスにつながる。

ONEストロー級MMA世界チャンピオンのジョシュア・パシオ(フィリピン)は現在ひざの手術から回復中だが、バラートはいずれ正規王座をかけて戦うために今回の試合が重要だということはわかっている。

「暫定タイトルを獲得できれば、正規王者も含め、誰とでも対戦するチャンスを得ることになる。自分の目標は次のチャンピオンになることだから、この目標の前に立ち塞がるものは誰だって倒さないといけない」

「個人的には相手の名前なんて気にしていない。チャンピオンが誰であったとしてもやつけに行く。パシオかもしれないし、他のアスリートかもしれない。けれどもパシオは現在ベルトを持っている。だからこそ対戦したい」

「自分の打撃技術のほうが優れている」

グスタボ・バラートは、世界トップクラスのグレコローマン・レスラーであり、この競技の頂点である五輪に母国を代表して出場した。

対するジャレッド・ブルックスは、米国の教育機関で実地されているフォークスタイル・レスリングの経験があり、総合格闘技でもその技術を発揮してきた。

こうした両者の対決はファンの関心をそそるところだが、バラートは自身が有利だと言い切る。

「試合の日に最高のレスリング技術を発揮できたほうが勝つ。彼は自分をテイクダウンするのに苦労するだろう。これは彼にとっての試練だ。自分は彼のレベルと強さに対抗する」

「ディフェンスをして、テイクダウンなんかさせないさ。絶対にダメだ。カウンター攻撃をしてやる。彼がいらだつことはないだろうが、何度も仕掛けてくるようなら、自分にとっては楽な展開になると思う」

バラートは、相手の主要な戦略を攻略することができれば、より自身に有利になると考えている。

これまで自身の打撃スキルを他の技術のレベルにまで引き上げるために努力しており、この点が今回の試合で勝利への鍵になるという。

バラートはこう説明している。

「彼は自分の得意なことで勝負したがる。相手をグラウンドに引きずり下ろすんだ」

「その戦略が自分には通用しないとわかったら、さらに自分の打撃技術のほうが優れているってことも気づくだろう。そうしたら彼はおしまいだ」

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