【3/19大会】2競技女王目指すトッド、年齢15歳差対決にも自信
ONEアトム級キックボクシングの世界チャンピオンジャネット・トッド(米国)が3月19日(金)の「ONE: FISTS OF FURY III」で、ルーツのムエタイに戻り、アルマ・ユニク(オーストラリア)と対戦する。
南カリフォルニア出身のトッドは、アトム級ムエタイ4位コンテンダーのユニクを相手に自身の武器をフル活用しようと、久々のムエタイマッチを楽しみにしている。
「ムエタイは最初に始めた競技で、エルボーやクリンチを使えるのが楽しみ」と、トッドは語る。
「より多くの武器を使える上に、それらに対処しないといけないので、こうした側面が好きだ」
トッドはアトム級ムエタイでは2位で、4連勝中。ユニクにも注目しており、このコーメインイベントの戦いは、火花が飛び散るものになるだろうと考えている。
「(ユニク)は、スタンプ(・フェアテックス)と本当にエキサイティングな戦いをした。彼女は自分を向上させてくれるタイプの対戦相手だと分かっている。だから、この話を聞いて本当に興奮した」
「アルマはとてもタフ・ガール。彼女は本当にタフな女性たちと戦ってきたから、エキサイティングな打ち合いになるだろう。でも、撃ち合いの中では、優位に立って最後には自分が勝つつもりだ」
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この対決で興味深い点は、ファイター間の年齢差が大きいことだ。トッドは35歳でユニクより15歳も年上だ。
だが、トッドはジム「ボクシング・ワークス」でハードなトレーニングを続けており、その豊富な経験を生かして、若くてアグレッシブなユニクに勝つ、という自信を持っている。
「試合の準備をしているときも、試合中も、(相手が)どれだけ若いかとか、相手のエネルギーに負けないかとか、そんなことは考えていない」
「自分ののトレーニングは、試合に勝つために必要なエネルギーレベルと同等か、それ以上を与えてくれていると感じている」
「年齢は問題にならない。だって、ハードなトレーニングをしているし、スマートにトレーニングしていると思う。知識豊富なコーチがいて、心拍数や回復力を考慮して、自分の最大のエネルギーを引き出してくれるので、強度は自分が思うように決められる」
またこの試合は、世界タイトルマッチの5ラウンドではなく、3ラウンドで行われる。トッドが自身の武器を披露できる時間は、わずか9分。ファンはゴングが鳴った瞬間から一瞬たりとも目を離すことができないだろう。
「3ラウンドと5ラウンドでは明らかにペースが違う」と、トッドは言う。
「5ラウンドの試合では、エネルギーの使い方を考えないといけない。リラックスしろとは言わないが、下がるタイミングとアクセルを踏むタイミングを見極める必要がある」
「3ラウンドの試合では、全体的にテンションが高いように感じる。3ラウンドしかないんだから、自分の武器を見せて、ジャッジに自分が優位だと証明しなければならない」
この試合の鍵は、トッドによると自分の足だという。
「彼女はアグレッシブに出てくる時がある。自分はフットワークを使って自分のスペースを作るつもりだ」
「基本的には、スペースは時間。相手が放ってくる打撃を見て、自分の打撃で反撃できるようにするために、少し時間を稼ぐことができる」
勝者はONEアトム級ムエタイチャンピオンのアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)への挑戦権を獲得する可能性があるため、この試合は両者にとって非常に重要だ。
トッドは、ロドリゲスのベルトを狙いたいと思っている。
2019年2月にトッドは、アトム級ムエタイの初代チャンピオンになるチャンスがあったが、逃してしまった。そのため2度目のチャンスを得て、2競技ONE世界チャンピオンの座に就く2人目の女性になりたいと決意している。
「今年の目標は、ムエタイのランキングでトップに立ち、タイトルマッチを戦える可能性を得ること」
「これも自分の夢の1つ。ONEアトム級ムエタイのタイトルも獲得すること」
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