フォラヤンら元ラカイ勢が新チーム「ライオンズ・ネイションMMA」
フィリピンで未来の総合格闘技の強豪チームが誕生することになった。
今年3月、エドゥアルド・フォラヤンやケビン・ベリンゴン、ジョシュア・パシオといったONE世界チャンピオンを輩出した「チームラカイ」から複数のアスリートが離脱すると発表した。
これら元ラカイ勢はこのたび「ライオンズ・ネイションMMA」を結成。同チームには、実力を備えた一級の選手の養成所になる素質が備わっている。
創設メンバーは、前述のフォラヤンとベリンゴン、パシオに加え、ジェレミー・パカティウとエドワード・ケリー。
ベリンゴンは、長年のトレーニング・パートナーと共に新たな旅路を歩むのを楽しみにしているという。
「ライオンズ・ネイションMMAをスタートさせるために力を合わせることができて嬉しい。初めから一緒だった仲間が再び一緒に集まった。このチームでは、お互いに高め合い、より良い人生を歩んでいくために、チームワークを重視する」
元ONEライト級世界王者のフォラヤンによると、新チームは特定のアスリートが先導する形ではなく、グループでの話し合いで結成されたという。
移転作業を容易にするため、ライオンズ・ネイションMMAは現在、チームラカイが以前ホームとしていたフィリピン北部ベンゲット州の「ランドスライド総合格闘技トレーニング・センター」を拠点としている。
フォラヤンはこう話している。
「このチームを作るかどうかはみんなで決めたことなのでとても嬉しい。ランドスライド総合格闘技トレーニング・センターにジムが開けて最高の気分だ。ここは、ライオンズ・ネイションMMAの一時的な拠点となる。この過程では他の人たちにも支えてもらったし、このチームの仲間にもサポートしてもらって、とても光栄だ」
パシオ、新チームの基盤は「オープンさ」
「ライオンズ・ネイションMMA」のメンバーにとって、協力と協調の文化がハイレベルでの成功へと導く鍵となることだろう。
元ONEストロー級世界チャンピオンのジョシュア・パシオは、自身のような世界クラスのファイターたちとテクニックやヒントを分かち合いたいと意気込んでおり、協調の精神が新チームを成功へと導いてくれるという。
「これからは、自分たちがやっていることを楽しむことが本格的に始まると思う。特に知識を分かち合うこと、オープンであること、そしてお互いに広い心を持つ、ということだ。つまり、さらに大きな成果を生み出し、さらに多くの知識を学び合うためにみんなが心を一つにして努力するということだ。この仲間と一緒に練習をするのが楽しみだ」
ONEのスーパースターとしての地位を確立したアスリートが集まってトレーニングをすることになるため、ライオンズ・ネイションMMAが大成功を収めるのは容易に想像ができる。
さらにパシオによれば、このチームの特徴はメンバーの協力と絆だという。
「一番の変化は、みんながお互いの提案に耳を傾ける点だ。そうやってこのチームを作り上げるつもりだし、このためにライオンズ・ネイションMMAを立ち上げた。みんなが協力しなければ、こうしたことはできない。一番大事にしていることは、広い心と考え方を持って、お互いに耳を傾けるということだ」