【11/8大会】タウル、ユスターキオと再戦「前回同様勝利を」
グラップリング(組み技)のスペシャリスト、トニ・タウル(フィンランド)が再び、フィリピンの格闘技のヒーロー、ジェヘ・ユスターキオ(フィリピン)と激突する。
両者は11月8日(金)にフィリピン・マニラで開かれる「ONE:MASTERS OF FATE」で、フライ級マッチを戦う。2016年12月の初対戦はバンタム級での試合で、タウルが第1ラウンドでのサブミッション勝ちを収めていた。
それから3年弱、ユスターキオは必死に這い上がり、階級を下げてONEフライ級世界王者まで上り詰めた。
その過程でユスターキオは、一旦は破れたカイラット・アクメトフ(カザフスタン)、アドリアーノ・モラエス(ブラジル)といった選手を相手に次々とリベンジを果たし、「リマッチの帝王」という称号を欲しいままにしてきた。
だがタウルはその前に立ちはだかるつもりだ。フィリピンを舞台にした2度目の対戦を前に、タウルがユスターキオについて語る。
ONEチャンピオンシップ:2016年12月にユスターキオに勝利している。
トニ・タウル:ユスターキオは間違いなく階級で最強の選手の一人だから、自分にとって大きな勝利だった。あの試合は確固とした考えを持って準備、対策をしていたし、試合はゲームプランに沿って進んだ。「全てががうまくいったらこうなる」というような理想的な試合運びだった。
ONE:ユスターキオはその試合から3年間で、どのように進化したと思うか?
タウル:彼のグラップリングとテイクダウンのディフェンスは改善されているし、そうあるべきとも言える。弱点の克服に取り組んできたのだろう。
ONE:マニラで再び彼と対戦することについてどう思うか?
タウル:(ユスターキオが所属するフィリピンの有名な総合格闘技ジム)「チームラカイ」の選手と戦えるのはうれしい。自分は心から彼らを尊敬している。 彼らは総合格闘技チームとして素晴らしい実績を上げてきた。 また、今回は自分にとって、通算3回目のマニラでの試合になる。いい街だね。
ONE:トレーニングに対するアプローチは、前回の試合からどのように変わったか?
タウル:直近の試合の前に、打撃の練習に多くの時間を割いてきた。その努力は報われていると思う。今回の試合に関しては、母国でレスラーとトレーニングしてきた。うちの近所だけでも、国内王者が何人もいるんだ。総合格闘技という面で、つまり立ち技と寝技を組み合わせたスタイルという意味で、ユスターキオも自分も前回よりずっと強くなっていると思う。
ONE:ユスターキオは試合を数多くこなしている。一方、自身は2018年に試合をしていない。その理由は?その間どんな変化があったか?
タウル:マカオでの激闘の後、自分自身を癒したくて休みを取ることにした。人生を見つめ直したかったのかもしれない。 ベストを尽くせる状態だと確信できるまでは、試合に戻りたくなかった。 実際、直近の試合の後とてもがっかりした。調子は最高だと自分では感じていたが、1つのミスが命取りになった。
ONE:ユスターキオを相手に、気を付けなければいけない点は何か?
タウル:彼のパンチは速い。これはしっかり対応しないといけない。また、彼の強力なキックも気を付けないと。それ以外は、自分の方がたくさん攻撃手段を持っていると思う。
ONE:グラップリングはまだユスターキオを上回っていると思うか?
タウル:もちろん。最近はより磨きをかけているから。どちらも立ち技と寝技を兼ね備えた総合格闘家だと言えるかもしれないが、それでもやはり、グラップリング対ストライキングの戦いになるだろう。
ONE:この再戦で最も重要なことは?
タウル: 勝たなければならない戦いだということ。誰かに見せたいのではなく自分自身に、まだ自分が最高の選手を相手に戦えるのだということを示したい。勝利にこだわっている。
ONE:試合の行方をどう見るか?
タウル :前回と同じ結果を期待しているが、どんな戦況にも対応できるように準備しているし、ユスターキオにとっても同じだろう。
ONE:最後に、このリマッチの見どころは?
タウル:ジェヘにとってはホームだから、熱烈なファンの声援を背に戦える。一方、自分は部外者であり、不利だと思われている。でもこういう状況だからこそ自分は本領を発揮できるんだ。いずれにしてもファンは2人の真剣勝負が見られる。初対戦では自分が観客を意気消沈させた。今回も同じようにするつもりだ。
マニラ | 11月8日 (金) | 18時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)