【9/3大会】ザンボアンガ、ハム・ソヒ戦「打撃で真っ向勝負」
長期にわたってこの階級の女王として君臨するアンジェラ・リー(シンガポール)の次の挑戦者を決定する女子アトム級世界グランプリが開かれる。
1位コンテンダーのデニス・ザンボアンガ(フィリピン)は、このトーナメントで3人の対戦相手を倒して、自らの実力を証明したいと意気込んでいる。9月3日(金)の「ONE: EMPOWER」である初戦では、“アラレちゃん”の異名を有するハム・ソヒ(韓国)と対戦する。
ウォーリアー・スピリットを有するザンボアンガは、ONEデビューを迎えるハムとの試合を楽しみにしている。
「ハム・ソヒと対戦すると聞いた時は驚いた。ONEに出たことがある人だと思っていたから。ニューカマーが来てグランプリに参戦するとは思っていなかった」と、ザンボアンガは語る。
「確かに少し緊張した。でも緊張というよりは興奮だ。ONEが自分の能力を信用してくれたのだと捉えている。世界でもトップクラスと言われているアスリートと当たらせてくれるということは、自分もそのレベルに達しているのではないかと思っている」
ザンボアンガはこれまでに31戦しており、最近では6連勝、うち4勝利はTKO勝利で、グランプリの出場権を獲得している。今回はハムを相手に最高の状態で挑む必要がある。
「この試合は、自分のキャリアの中で最大のチャレンジの一つになるだろう。ONEが最高の状態で試合に臨むだろうと自分を信頼してくれているので、自分はこの挑戦に臨む」
戦術的には、総合格闘技の強豪ヴァンダレイ・シウバと比較されることもあるハムのアグレッシブなスタイルをザンボアンガは警戒している。
「相手は、非常に危険なストライカー。彼女はサウスポーなので、難しいかもしれない。これまでサウスポーのストライカーとはあまり対戦したことがないから。これが彼女にとって有利な点だと思う」
「サウスポーもできるスパーリングパートナーは何人かいるけれど、ほとんどはもともとオーソドックスの選手だ」
24歳のグラップリングのスペシャリストであるザンボアンガは、スタンド戦でのやり合いでも一歩も引く気はなく、世界中に自分が持つ多様なスキルを見せつけたいと思っている。
「自分は彼女とストライキングで真っ向勝負したい。自分はレスラーやグラップラー以上だと証明したい。彼女はこの階級で有数のストライカーだから、彼女とスタンド戦でやり合えれば、自分も有数のアスリートだと証明できる」
そのため、ザンボアンガは、タイ・バンコクのジム「マロック・フォース」のコーチやチームメイトと、総合格闘技のあらゆる側面を磨き上げている。
「自分の最大のアドバンテージは、チームの親密さ。自分の後ろにはブレインがいて、彼らが協力しあって、万全の大勢で臨めるように対策してくれている。このようなチームの存在は、自分が望む成果を上げるために大きな助けになる」
さらに1位コンテンダーのザンボアンガは、応援してくれるサポーターにも後押しされており、1回戦から強敵に当たるものの、優勝候補としてグランプリに臨む準備ができている。
「ファンや仲間から尊敬されていること、優勝候補として見られていることは間違いなく嬉しい」
「それでも、プレッシャーは多少あるけれど。でも自分を信じてくれている人たちに、それは間違いではなかったと証明したい。自分が本当にベストだっていうことを」
Read more: 【9/3大会】ニコリニ「ションは自分の寝技に対応できないだろう」