【5/15大会】ベラ、ブラー戦へ「目標は不変、毎回ベルトを持ち帰ること」
ONEチャンピオンシップのヘビー級は2021年、おおいに盛り上がっているが、ブランドン・ベラ(フィリピン)はベルトを手放すつもりは一切ない。
長年にわたって王者として君臨し続けているベラは、5月15日(土)の「ONE: DANGAL」で行われるONEヘビー級世界タイトル防衛戦で、アルジャン・ブラー(インド)を迎え撃つ。ベラは、ONEのケージ「サークル」に入り、最も手強い挑戦者と対戦する機会を心待ちにしているようだ。
「楽しみにしているし、緊張もしている。アルジャン・ブラーのことをずっと考えていた。ついに対戦が実現することになって楽しみだ」と、ベラは話す。
「アルジャンのことは尊敬している。これまでの対戦相手の誰よりも。彼がどんな奴か、(自分に)どれだけ対応できるか、そして自分とどれだけ戦えるか見てみたい」
ベラは「サンフォードMMA」でのトレーニングキャンプで、同じくONEのスターのアウンラ・ンサン(ミャンマー)やマーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)とともに過ごし、総合格闘技への情熱を新たにし、新たな高みへと到達できたと感じている。
ジムでは、ベラは自身の準備にのみ集中することができ、それが一級のパフォーマンスにつながるだろうと期待している。
「サンフォードMMAに移籍して、こうした努力をして、アスリートとしてストレスがずいぶん減った」
「ゲームの中の生徒として、同じ部屋にいる他の人たちに追いつこうと集中できる。何も心配しなくていい。ちゃんと練習を最後までやり遂げて、良いトレーニングパートナーになるように努めるだけだ」
もちろん、インドのレスリング界のスターに立ち向かうため、トレーニングキャンプではあらゆる要素が重要となる。
ブラーは五輪出場経験があり、コモンウェルス・ゲームズのレスリング・チャンピオンでもある。ベラがこれまでに対戦した中で最も危険なグラップラーだ。だが、ベラも何年もかけて自身のグラウンドゲームを作り上げてきた。
「ここに来るまで、これほどレスリングや寝技のトレーニングをしたことはなかった。グラウンド戦になっても、自分の戦いができるだろう」
「みんなおおっぴらに言わないが、自分は全世界の最高の人々とトレーニングをしてきたんだ。ディーン・リスター、ヒベイロ兄弟、ロイド・アーヴィン、マイク・ファウラー、ヘンゾ・グレイシーなど、名前を挙げればきりがない」
「自分の柔術は過小評価されている。なぜなら、自分はグラウンド戦や、サブミッションを狙うのが好きじゃないからだ。どちらかと言うとスタンドでのフィニッシュがいいが、もしグラウンド戦になっても、まあ、どうなるか。多分うまくやるだろう。もしかしたらスタンドに戻るかもしれない。わからない。その時になってみないとな」
ベラは、ブラーがレスリング経験の他にも多くの総合格闘技のスキルを持っていると考えている。
「彼はすごく、すごく、バランスのとれた相手だが、ほとんどの人が彼のレスリングについてしか話さない。ボクシングや頭の振り方についてはあまり語られていない。自分にしてみればおかしいと思うから、こうして話しているわけだが」
「彼のボクシングはすごいんだ。前の試合では、マウロ・チリリを殴った。パンチが上手で、頭の振り方もいい。しかも相手の間合いに入るのも厭わない」
「ヘビー級の選手として、かなり異常なことだ。ヘビー級で相手の間合いに入ってくる選手はあまりいない。ヘビー級のアスリートはそんな風にしたらノックアウトされてしまうから」
43歳のベラは、ブラーの攻撃に対処する準備をしている。相手を観察し、準備する時間は十分にあったし、自身のパワーで衝撃を与えることができると信じている。
さらに、ベラは「格闘技の本拠地」ONEで王者として君臨し続けようと、これまで以上に燃えている。
「自分は彼よりもずっと素早い。彼が相手の間合いで戦うことについて話しただろ? それは実力を証明するということだ」
「敵の間合いの中での彼のスタイルと、自分のスタイルは違う。試合で、自分のスタイルを目にしたら、彼が(自分の間合いに)止まりたいかどうかわかるだろう」
「自分の目標は変わらない。自分が誰なのか、なぜ自分がチャンピオンなのかを思い知らせ、毎回ベルトを持ち帰ることだ」
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