【9/30大会】ジョン・リネカー、ステファン・ロマン戦へ「拳のパワーを駆使、再びKO狙う」
8月にキャリア通算18度目となるノックアウト勝利を手にしたばかりのバンタム級MMA1位コンテンダーのジョン・リネカー(ブラジル)が、9月30日(土)の「ONE Fight Night 14: Stamp vs. Ham」に出場する。
シンガポール・インドア・スタジアムでおこなわれるMMAマッチで対するは、ONEで3戦3勝としている同級2位コンテンダーのステファン・ロマン(フィリピン)。
リネカーは、8月の直近の試合では、キム・ジェウォン(韓国)を試合時間残りわずか4秒でノックアウト。この勢いを今回の試合でも生かしたいと意気込んでいる。
リネカーは試合を前にこう話している。
「(キム戦は)いい試合だった。怪我をしなかったから、マネージャーにすぐに次の試合を組むよう頼んだ。そして、ステファン・ロマンとの試合が決まったんだ」
「ロマンはタフなアスリートだ。いつも対戦相手にかかっていく。世界タイトルに挑戦したいという意志も表明している」
「(ロマンは)スタンドでもグラウンドでも戦えるオールラウンダーだ。素晴らしい試合になると確信しているし、ファンのために盛り上がるようなとても楽しい試合になる」
リネカーは2022年3月にビビアーノ・フェルナンデス(カナダ / ブラジル)をKOし、ONEバンタム級世界タイトルを奪取した。
この際、ダウンを奪われるなどフェルナンデスの強さを肌で感じていたため、昨年11月にロマンがフェルナンデスに勝った際は感銘を受けたという。
このため、リネカーはロマンが今回の試合でアグレッシブにかかってくると予想している。
「フェルナンデス戦では、ロマンはグラウンドでは自信満々で、強烈なグラウンド・アンド・パウンドを決めた。戦いぶりは良かったし、ビビアーノを相手に素晴らしい勝利を収めた」
「ロマンはパンチも強いし、テイクダウンもうまい。強烈なグラウンド・アンド・パウンドも持っている。止まることなくよく動き、ケージの中で捉えるのは難しい。だから、彼の強みはテイクダウンと動きだと思う」
「ロマンはリスクを冒しに行かないと思う」
ジョン・リネカーは、同じくストライカーのキム・ジェウォンとの直近の対戦で、対戦相手が何をするか予測できないということを学んだ。
これはステファン・ロマンにも当てはまることだ。ロマンは、ストライキングが得意だが、MMAのあらゆる局面に対応できるようスキルを磨いている。
このため、リネカーが拳で試合を終わらせてきた経歴を考慮すれば、ロマンは安全策としてレスリングのスキルを駆使する可能性もある。
リネカーはこう説明している。
「キム・ジェウォンと対戦したときは、スタンド戦のみの戦いになると思っていた。だが、彼は自分を寝かせるという奇策を取った。だから、キム・ジェウォン戦の経験を生かして、今回の試合で起こりうるあらゆることに備える必要がある」
「ロマンも自分を寝かせてくると思う。自分が強烈なパンチとノックアウト・パワーを持っているのを知っているからだ。だから、彼はリスクを冒しに行かないと思う」
対戦相手が違った戦略を取る可能性はあるが、リネカーの戦術は常に変わらない。
目標は常にパンチを食らわせて、相手をグラつかせること。このおなじみのゲームプランをロマン戦でも披露するつもりだという。
リネカーは、スタンド戦では圧倒的なアドバンテージがあると信じている。今回の試合でロマンの11連勝をストップさせる決定的な方法で勝ち星を挙げ、現バンタム級王者のファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)に再度挑戦する資格を得たいと考えている。
「自分のパンチのほうが強烈で、より危険なボクシングのスキルも持っている。このスキルとノックアウト・パワーを駆使して、またKO勝利を狙う」
「自分は、相手をノックアウトして盛り上げるつもりで試合に臨む。この試合も同じだ。またノックアウトを決めてやる」