【2/17大会】“因縁の対決”へ挑戦者ロボ「ハガティーをKO」宣言
フェリペ・ロボ(ブラジル)がONEバンタム級ムエタイ世界チャンピオンのジョナサン・ハガティー(英国)に挑戦する世界タイトルマッチは、因縁”含みの一戦だ。
両者は数ヶ月前から“言葉のスパーリング”を繰り広げており、ついに2月17日(土)の「ONE Fight Night 19」のメインイベントで激突することになった。
昨年4月の「ONE Fight Night 9」で、ロボはセーマペッチ・フェアテックス(タイ)に大逆転勝利を収め、トップ戦線に返り咲いた。
この大会では、ハガティーは当時バンタム級ムエタイ世界タイトルを長期間保持していたノンオー・ハマ(タイ)をノックアウトしてベルトを剥ぎ取った。
ロボは、この直後からハガティーとのやりとりが始まったと話している。
「(ハガティーは)直近のセーマペッチ戦以来、自分に対戦呼びかけをしていた。試合が終わってホテルに帰ったら、通りすがりに『試合を見ていた。次の相手はお前だ』って言われた」
この短い会話を契機に、2人の間に緊張が生まれた。
それから7ヶ月後の「ONE Fight Night 16」では、ハガティーはロボのチームメイトであるファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)をKOし、当時空位となっていた同級キックボクシング世界タイトルを獲得。
この試合でアンドラージのコーナーにいたロボは試合後に再びハガティーと言葉を交わしたと振り返る。
「ファブリシオの試合の日に、同じことがあった。(ハガティーに)通りがかりに『次はお前だ』って言われた」
「『次はどうなるかな。自分は待っているよ』って答えた。そこで彼のコーチが来ていろいろ言われたけれど、みんな同時に話していたから理解できなかった。彼はしゃべるのが好きで、おしゃべりなんだ」
ロボは、ハガティーのトラッシュトークに影響を受けたと認めている。このため、2月17日の試合に向けてよりやる気が高まっているという。
「このやりとりで、彼と対戦したいという気持ちが高まったのは確かだ。特に、自分はリング上では何者でもない、と言われた。だから、自分が何者かを見せつけてやりたいんだ」
ハガティーの弱みは「打たれ弱さ」?
ONEバンタム級ムエタイ世界タイトルを奪取するためにリング上でジョナサン・ハガティーと戦うのは、言葉の応酬とは違い、そう簡単なことではない。
フェリペ・ロボはそのことは十分承知しており、ハガティーのスキルや強みに敬意を払いながらも、打たれ弱さやディフェンスが穴だと見ている。
ロボはハガティーについてこう話している。
「彼は、ボクシング技術の使い方をよく知っている。常に前に出ていくし、キックがとても上手い。さらに、フェイントが上手いから、不意を突かれないように注意する必要がある。だが、彼の強みはスピードだ。動きがとてもいい」
「弱みは、打撃をあまり受けられないこと。打撃を放つのは上手いが、ディフェンスはそれほどでもない」
ハガティーの手数の多さと全力で打撃を放つスタイルを考えれば、今回の試合では衝撃的なバトルが期待できる、とロボは断言する。
さらに、ハガティーのトレードマークはアグレッシブさだが、それに自身のアグレッシブさで対抗し、バンタム級ムエタイの新王者となって試合会場を立ち去りたいという意志を表明している。
「この試合は、激しい打ち合いになるだろう。後退したり、前に出たり、こらえたりっといったどんな局面にも対応できるよう準備している。この試合で相手に楽をさせるつもりはない」
「彼にノックアウト勝ちする、と自分は予想している。ノックアウトする。これが自分の予想だ」