【3/25大会】「延期の分強くなった」ロドリゲス、王座統一戦でトッドをKO宣言
ONEアトム級ムエタイ世界チャンピオンのアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル、24)は、3月25日(土)の「ONE Fight Night 8」のコーメインイベントで、暫定王者のジャネット・トッド(米国)との待望の世界王座統一戦に臨む。
両者の対戦は当初、昨年12月に予定されていたが、トッドが新型コロナウイルスの陽性反応を示したため、直前になって試合が延期されていた。
久々の試合出場を心待ちにしていたロドリゲスは、当時は延期に落胆したそうだが、現在は一歩引いて比較的冷静に状況を捉えられるようになったようだ。
ロドリゲスはONE編集部にこう話している。
「(試合が延期された際は)本当に悲しかった。準備は万全にできたと思っていたし、久々にリングに戻るのをとても楽しみにしていたから」
「でも、いつも自分は運命に身を委ねるようにしている。陽性反応を示したのはジャネット・トッドのせいではないし、健康が第一であるべきなのは明らかだ」
ロドリゲスは2020年8月にスタンプ・フェアテックス(タイ)から世界タイトルを奪取し、その後第1子出産のために長期にわたって試合から遠ざかっていた。
このため、昨年12月の復帰戦を楽しみにしてはいたものの、現在では延期になったことを前向きに捉えられるようになったようだ。
実のところ、トレーニングが数ヶ月余分にできたことで、肉体的にもより強くなり、精神的にも決意が固まったと感じているという。
ロドリゲスはこう説明している。
「たしかに、いろいろ取り組んで、得意なことを深化させるための時間になった」
「最後の試合から長い時間が経っているから、戦いたいという気持ちも強くなっている。その気持ちを毎回トレーニングでぶつけるようにしている」
ロドリゲス、ボクシングに注力
アリシア・ヘレン・ロドリゲスが妊娠と出産のために欠場している間、ジャネット・トッドは暫定ONEアトム級ムエタイ世界王者となった。
ロドリゲスは、昨年12月の「ONE Fight Night 5」の時点でトッドを倒せるだけのスキルとメンタルがあると確信していた。さらに、試合が延期されてから数ヶ月、自身の武器となる要素を増やそうとしてきた。
ロドリゲスはこう話している。
「エルボーやキックを使った戦いは、自分は本当に得意だから、自信がある。けれど、ボクシングの技術にも力を入れている」
「試合が延期されたことで、ボクシングをもっと上達させるための時間ができた。試合が延期されてから毎日トレーニングしている」
ロドリゲスは、誰もが認めるアトム級ムエタイ女王の座に就けると、以前から自信を抱いている。そればかりか、今回の統一戦では勝ち方にもこだわるつもりだ。
「ONE Fight Night 8」が間近に迫った今、試合終了のゴングが鳴る前にトッドを仕留める、とはっきり決意しているようだ。
ロドリゲスはこう付け加えた。
「ノックアウトして勝つ。第1、第2ラウンドは打撃の応酬になると思うが、最初から圧力をかけてノックアウトを狙いに行くつもり」