【8/14大会】藤沢彰博、ミートサティート戦「引き出しの多さに自信」
藤沢彰博は、2020年を飛躍の年にしようとしている。
藤沢は、8月14日(金)の「 ONE: NO SURRENDER Ⅱ 」で、総合格闘技マッチに登場する。対するは、タイのノックアウトアーティスト、ポンシリ・ミートサティート。
2019年11月以来となる試合で、藤沢は白星を挙げようと意気込んでいる。
藤沢は東京出身の40歳。26歳で総合格闘技を始め、タイに拠点を移した後、2018年3月にONEチャンピオンシップの登竜門大会「ONEウォリアーシリーズ(OWS)」に参加。同年4月に38歳でONE本戦デビューを果たした。
当初はプロ戦績5勝0敗1分、フィニッシュ率100パーセントを保っていたが、2019年4月からは3連敗。だが、藤沢は気持ちを切り替え、敗戦から学んだことを生かすつもりでいる。
「(昨年3連敗したことは)単純に悔しいが、コンタクトスポーツはいい時も悪い時もある。(昨年は)その悪い時だったのかなと思う。済んだことをくよくよしても仕方ないし、負けから学んだことはたくさんあるし、(2019年は)学びの年だったと今は捉えている」
- 【8/14大会】ロドレックが語る、セーマペッチ攻略の鍵
- 【8/14&8/21大会】ONE: NO SURRENDER II と III、全カード発表
- 【8/14大会】セーマペッチ、ロドレック戦「新しいスタイルで行く」
今回の相手、ミートサティートは24歳。ムエタイで72勝17敗の戦績を有する。総合格闘技に転向して以降は、戦績を10勝5敗としている。
「テイクダウンして、コントロールして、一本取るというのがベストと思っている。それがダメでも、他にもいろいろ策はある。総合格闘技での引き出しは僕の方が多いと思う。そこに関しては自信がある」
「向こうはムエタイでキャリアは積んでいると思うが、総合格闘技は僕の方が長くやっている。僕は最初から総合格闘技をやっており、今年でトレーニングを始めて16年目だ」
また、今回の藤沢には新たな支えがある。昨年から共にトレーニングを始めたヘッドコーチの存在だ。
藤沢はONE3戦目の2019年11月の「ONE:MASTERS OF FATE」直前に、元ONEアスリートのニコラス・リー(シンガポール)の下でトレーニングを始めた。その試合では黒星を喫したが「コーチが変わるタイミングで、新しい物を取り入れて模索してやっていた時期だったので、やりたいことがうまく出せなかったのかもしれない」と、当時を振り返る。
だが今回の大会を前に、藤沢はリーのジム「YORKY MMA」に所属を変更して万全の準備を進めてきた。
「(ヘッドコーチは)自分の弱点を修正するというところと、ゲームプラン通りに試合を進めるよう、日頃の練習から意識をしろと言われている。戦略をきちんと考えてくれている」
「世界のトップが集まる場所で勝っていくには、自分のメンタルもフィジカルもレベルを上げないといけない。去年は、そういう自分自身では気付かなかった点をコーチに指摘してもらって、修正していくようにやっていた。今年はそれを形にしていきたいと思う」
藤沢が暮らすバンコクでも、新型コロナウイルスの影響でジムが閉鎖された。だが、その間も藤沢はコンディションを保ってきた。
「自炊して余計なものを食べなくなり、痩せていた。体調を整えるのには良かった」
「ジムが閉まっていても、家の敷地を走ったり、自重トレーニング、シャドーなどの自主トレをずっと続けていた。ずっと動いていたので、(久々にジムに戻っても)大きく変わることもなかった」
「自分のいいところ、悪いところを見直す期間としては良かった。普段のジムワークでは気付けないような自分自身の動きを見直したり。自分のイメージした通りに動くというのを意識し、フィジカル的な部分を強化しようとした。あとは息が上がっても動けるようにというトレーニングを自分なりに考えてやっていた」
ヘッドコーチとの充実したトレーニング、敗戦から得た学び、そして万全に保ってきた体調。これらの要素を合わせて、藤沢は進化した姿をONEの舞台で見せたいと意気込んでいる。
「秋山成勲選手など、僕より年上の選手もいる。そういう人たちが結果を出しているので、僕もそこに続きたい」
「きっちりいい勝ち方をして、次につなげたい。元気のない世の中を盛り上げられるように。タイもコロナでピリピリしていて、そういうストレス溜まっている人がタイ在住日本人にも多い。そういう人たちを元気にできればと思う」
「試合を見てください。結果を出します!」
Read more: 40歳藤沢彰博、遅咲き格闘家がONEに参戦するまで