ション・ジンナンが医療従事者に支援物資
世界中の最前線に立つ医療従事者は、コロナウイルスの蔓延により能力の限界まで働いており、 ONEチャンピオンシップは彼らの努力を支援するために最善を尽くしている。
だが既に今年2月の時点で、ONE女子ストロー級世界王者のション・ジンナン(中国)は個人的に、支援の手を差し伸べていた。
中国山東省出身のションは、ウイルス発生がピークにあった母国の女性医療スタッフに向けて、7千米ドル(約75万円)相当の大人用おむつ1万枚以上を寄付した。
病院に過大な負荷が集中し、多くの医療従事者はトイレに行く暇すらないほど、休憩なしの長時間労働を余儀なくされた。そのため吸水性の下着は、彼らの並々ならぬ努力を支えるために欠かせないものだったのだ。
これにより、危機の最中に不足していた個人用保護具(PPE)をより長い時間使えるようにもなった。
ションが寄付した事実は、最近になってファンがオンライン配送の写真を発見するまでは、知られていなかった。
ションの行動は、彼女を格闘技の世界チャンピオンまで導いた価値観を示しており、中国の若者にとって素晴らしいロールモデルになっている。
ションを支援へと駆り立てたのは、母国の人々への思いやりと敬意だった。個人的な利益のためではなく、もっと大きなもののためになりたいという、謙虚な気持ちと誠実さの表れだ。
現在シンガポールのメガジム「Evolve MMA」でトレーニングするションは、祖国を非常に誇りに思っており、同胞から受けたサポートに刺激を受けている。
今、彼女は母国の人々を励まし、みんなが集まればより大きな支援の輪を作り出すことができ、周りの人々のためになれるということを、若者たちに示している。
中国が徐々にコロナウイルスによる打撃から回復し始めると共に、同じような思いやりの輪が他の国々にも広がり、一般の人々や最前線のスタッフの負担を和らげてくれるかもしれない。