ション・ジンナン2020年の目標語る、リーとの再戦にも意欲
ONE女子ストロー級世界王者のション・ジンナン(中国)は、2019年の女子総合格闘技で最も重要な2試合で主役を演じた。
Xiong Jing Nan stops the "Unstoppable!" The 🐼 showcases her trademark power in a stunning TKO of Angela Lee at 1:37 of Round 5!Watch the full event on the ONE Super App 👉 http://bit.ly/ONESuperApp | TV: Check local listings for global broadcast
Posted by ONE Championship on Sunday, March 31, 2019
ションの2019年最初の試合はアトム級の女王アンジェラ・リー(シンガポール)を相手の防衛戦。ONEチャンピオンシップの初めて日本で開いた大会「ONE:A NEW ERA 新時代」でのコーメインイベントだった。
この試合は女子のマッチアップとしてはONE史上最大であり、内容はその期待に応えるには十分なものだった。5ラウンドに及ぶ戦いは最終的に、ションがボディへのパンチからの猛打でフィニッシュを決めたのだった。
それまで無敗を誇ったリーが2階級制覇を狙ったその試合で、ションはリーを退けた。そしてションもリーと同様のことを成し遂げる機会を得た。
「ONE:CENTURY 世紀」第1部で、ションは階級を落とし、リーが持つONE女子アトム級世界タイトルに挑戦したのだ。
両者の初対戦と同様、この再戦は素晴らしい試合だった。試合終了間際の第5ラウンド残りたった12秒という所で、リーがリアネイキッド・チョークでサブミッション勝ちを収めたのだ。
そのONEでの初めての敗北の後、多くを語らなかったションが、敗北から学んだことや2020年の目標、さらにリーとの再戦への意欲について語る。
ONEチャンピオンシップ:今年の初戦ではアンジェラ・リーを相手にエキサイティングな勝利を挙げた。そしてリーを倒した最初の選手になった。どのように感じたか?
ション・ジンナン:リーとの初めての試合で勝った時はとてもうれしかった。彼女は史上最高のファイターの一人だ。
彼女をとても尊敬しているし、自分たちはお互いから学び合っている。彼女から学んだ全てのことに感謝している。
それに自分のファンに対しても感謝している。ファンのために一生懸命戦うから。良い手本になれたらと思っている。
ONE:直近の試合はリーとの再戦で、素晴らしい試合だったが自身は負けてしまった。その敗北から学んだことは?
ション:あれからもう2か月になるが、たくさんのことを学んだ。どんなスキルが足りなくて、自分にはどんな弱点があるかなどだ。どうやったら強くなれるのか、自分には分かっているつもりだ。
その敗北からいくつか学んだことがある。最も重要なことは、どんな状況であっても、本当の自分を忘れてはいけないということ。意欲を持って一生懸命やり続け、自信を失わず、そして一番良い時の自分でいること。
ONE:アトム級で戦うことはどうか?ストロー級と比べるとどうか?
ション:ストロー級は自分の領域でこれまでうまくやって来られたと思う。正直、ストロー級のほうがやりやすい。
だがいつでも新しいことに挑戦したいと思っている。自分にとってやりやすい領域から出て、新しい領域を探し、新しいことを学びたい。だからこれからも、新しいことを試し続けるだろう。新しく出会う人から学ぶことができるだろうし、実際、アトム級で戦うのは最高だ。
ONE:リーとまた対戦したいと思うか?
ション:もちろんしたい。最強の選手と戦い、彼女らから学びたいと思っている。結果がどうであれ、それはうれしいことだ。
ONE:リーと再戦するとしたら、どこを改善する必要があると思うか?
ション:寝技をもっとトレーニングしないといけない。そこに絞って本当に一生懸命やらないといけない。グラウンドでリーを倒せたらと思う。それが自分の目標だ。もし自分の弱みが強みになれば、それはとても素晴らしいことだ。
ONE:今年1年を振り返ってみて、最大の教訓は何か?:
ション:多くのことを学んだ。敗戦とどう向き合うか、異なる状況にどうアジャストするか、どうやって情熱を維持するか、どうやって我慢強くなるか、どうやって希望を見出すか、それにどうやってポジティブでい続けるか。
なり得る限り最高の自分になりたい。そこにたどり着くには、少しずつ良くなっていくしかない。誰も何も自分を止めることはできない。
ONE:2020年の目標は?
ション:2020年の目標は試合で自分の弱点を見つけ、トレーニングを続け、弱みの改善に集中すること。もっと良いファイターになりたい。いつだって学び、自分を改善したいと思っている。
全ての試合でケガなく勝ちたいと思う。それに、自分が成長していると感じたいから、新しいことに挑戦し、新しいスキルを学びたい。もう一段上のレベルに行きたい。最初は難しいかもしれないが、試してみたい。
ONE:最後に聞きたい。過去に何度も自身の甥について語っているが、彼に何かかっこいい技を教えているのか?
ション:(自分のキャリアにおいて)一生懸命取り組んでいる大きな理由は、甥に対して良い手本を見せたいからだ。一生懸命やり、前に進んでいる。そして甥も格闘技が好きだ。だから時々、基本的な動きやキックなどを見せている。