拠点変更のション・ジンナン「防衛戦ではKOしたい!」
ション・ジンナン(中国)は次のONE女子ストロー級世界タイトル防衛戦で、馴染みのある挑戦者を迎える。
ションは最近新たなジムに移った。トレーニング環境の変化により、さらに説得力のあるパフォーマンスを生み出せると期待している。
シンガポールのメガジム「Evolve MMA」でトレーニングするため、中国のヒーロー、ションは最近、シンガポールに移った。次の防衛戦の相手は、今年2月の「ONE:KING OF THE JUNGLE」で三浦彩佳をTKOで破ったティファニー・テオ(シンガポール)。2年前に1度、戦ったことがある相手だ。
ションとテオの2度目の対戦はコロナウイルスの影響により凍結されており、両者が拠点とするシンガポールでは、政府が部分的な封鎖の継続を決めた。
だがションは、活気に満ちたシンガポールへの転居はいい決断と思っているし、前向きでいようとしている。
「多くの優れたコーチやアスリートがいるのを見て、このジムに来たくなった。もっと大きな一歩を踏み出したかった」と32歳のションは説明する。
「状況を確認するためにシンガポールに何度か来た。より強くなってうまくなりたかったから、昨年12月に正式にEvolveに参加した」
「初めからシンガポールが大好きだった。天気と街の雰囲気そのものが大好き。チームメイトとのトレーニングは楽しいし、新しいジムは大好き。それに、トレーニング中にチームメイトと笑い合ったりするのも」
政府による外出制限で、Evolveでのトレーニングは一時的に中断された。ションはジムに戻り試合の準備を続けることが待ちきれないでいる。
「(コロナウイルスの蔓延は)自分のトレーニングに大きな影響が出た。今は簡単なトレーニングを少ししかできないからだ。コーチなしで一人でトレーニングをしなければならず、一緒にトレーニングするチームメイトもいない。ジムの設備もない」
「(Evolveにいる間に)全てのスキルを総合的にトレーニングすることに、焦点を合わせてきた。そして(ジムが再開した時に)自分の寝技にもっと集中して取り組みたいと思う。だいぶ上達してきている」
ションは2018年1月のテオとの初対戦で、第4ラウンドでの強烈なTKO勝ちにより、初代ONE女子ストロー級世界王者に就任した。
だがションが古くからのライバル、テオに対して2度目の勝利を挙げたいなら、ションはベストな状態でいる必要がある。
テオは、最初のションとの対戦以来、2連勝を挙げてきた。
三浦戦の前には「ONE:HEART OF THE LION」で、ブラジリアン柔術の世界チャンピオンに8度輝いたミッシェル・ニコリニ(ブラジル)を破っている。
30歳のテオは現在、ONEストロー級世界王座に対してさらに脅威を増しているように見える。そしてそれはションも非常によく理解していることだ。
「彼女は多くの進歩を遂げた。自分にとってもうれしいことだし、この試合を楽しみにしている」
「彼女の精神力は大幅に改善されてきた。ますます自信を深め、スキルも大幅に上達した」
待望の対戦が実現されれば、ションはさらにエキサイティングな光景を見せることができると信じている。
だがションの目標はいつもと同じで、ファンに素晴らしいノックアウトを披露することだ。
「期待に値する試合になるだろう」
「2年前、自分にとって初めてのONE世界タイトル戦でテオと対戦して以来、自分たちは多くのことを改善し、変えてきた。特に感情的なレベルで」
「総合格闘技の試合は本当に予測不可能だから、どうなるかはわからない。さまざまなスキルが繰り出され、試合があっという間に変化する可能性がある。でもこう言いたい。自分はKOしたい!」
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