【10/30大会】ション・ジンナン「いつだって臨戦態勢」、テオ戦前に意気込み
“パンダ”ことション・ジンナン(中国)は、ONE女子ストロー級世界チャンピオンにふさわしいアスリートであることを、証明しようと意気込んでいる。
10月30日 (金)の「ONE: INSIDE THE MATRIX」では、ションは現在有しているタイトルを獲得するために倒した相手を迎え、防衛に臨む。トップコンテンダーのティファニー・テオ(シンガポール)だ。
「ケージにいる時はいつも全力だ。これが自分のステージ。準備はできている」と、ションは話す。
「勝利すれば、いつだって自分は戦う準備ができていると証明できる。物事は移り変わることもあるが“パンダ”は唯一無二だ」
両者は2018年1月、インドネシア・ジャカルタで初代ONE女子ストロー級王座をかけて初対戦した。
試合序盤、テオはグラップリングを駆使して優位に立ったが、ションは巻き返して相手を消耗させ、第4ラウンドでTKO勝ちを決めた。これにより、ションは中国人として初めて総合格闘技のチャンピオンになったのだ。
以来、テオはションとのリマッチを目指し、ありとあらゆる敵を倒してきた。
テオは、2位コンテンダーのミッシェル・ニコリニ(ブラジル)にユナニマス判定で勝ち、4位コンテンダーの三浦彩佳の必殺技のアメリカーナを凌いで第3ラウンドTKOで倒した。
ションは、テオが初試合の時から成長したことを知っており、会場のシンガポール・インドア・スタジアムの観客は彼女の味方をするだろうと分かっている。
「今回は、彼女はホームでの戦いで、多くの人が応援してくれるだろう。観客のエネルギーは影響すると思う」
「彼女はいつもいいパフォーマンスをするが、今回はホームでの試合ということもあり、違う次元の戦い方をすると思う」
ションは、ただ目の前のことに集中しているが、これまでのところはそのやり方は奏功している。
テオとの試合以来、ションはベルトを3度防衛している。ラウラ・バリン(アルゼンチン)を5ラウンドにわたって圧倒し、ブラジルのサマラ・サントスと、当時無敗だったONEアトム級の女王アンジェラ・リー(シンガポール)をフィニッシュした。
ションは昨年10月、アトム級に階級を下げてリーの持つアトム級タイトルも狙いに行った。あと少しというところまでリーを追い詰めたが、最終的には一本負けし、ONEのキャリアで唯一の黒星を喫した。
ションは落胆したが、今は盛り返すための意欲を燃やしている。それには、シンガポールでの大会は絶好の機会なのだ。
「自分は絶対に諦めないウォリアーだ」とションはいう。
「そして私のファンと家族はいつも応援してくれる」
ションは、この金曜日に新しい技や、磨き上げたスキルを披露したいと思っている。
ションは昨年12月以来、シンガポールに住み「Evolve MMA」でトレーニングを積んでいる。破壊力の高いボクシング技術にさらに磨きをかけ、打撃全般を見直し、寝技の技術も向上している。
シンガポールでの、新型コロナウイルス対策の制限下では、グラップリングの練習は難しかったが、ションとジムに所属する他の世界チャンピオンのインストラクターのチームは、練習用の人形を使うなどの方法を採用した。
「シンガポールに来て約1年、成長している」
「Evolveに来れて嬉しい。違う国のチャンピオンともたくさん出会えた。彼らから自分に足りないことを教わった」
久々の試合で、ションは再びハイライト級のフィニッシュを決めるのを楽しみにしている。
そして自身がストロー級の女王としてふさわしいアスリートだと証明し、さらには世界中が難しい課題に直面している時期にも羽ばたくことができることを示したいと思っている。
「ファンには“パンダ”がいつでも臨戦態勢だって見せたい」
「どんな状況であってもね」
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