アンジェラ・リー、スタンプ戦とションとのラバーマッチ視野
ONEアトム級世界チャンピオンのアンジェラ・リー(シンガポール)は2019年、困難を乗り越えていい形で一年を締めくくった。
リーは昨年3月、ション・ジンナン(中国)を相手にストロー級のベルトに挑戦したが叶わず、総合格闘家として初めての敗戦を喫した。だが、この経験が自身を成長させたと信じている。
その後10月の両国大会「ONE: CENTURY 世紀」で、再び宿敵のションと対峙し、自身が保持するアトム級ベルトを守り抜いたのだ。
リーは、10代でプロ格闘家としてデビューして以来、数々の挑戦者を相手にベルトを守り抜き、今やONEチャンピオンシップの女子選手の代表格になった。
今後も新たな歴史を作り続けるであろうリーが、2020年の抱負を語った。
ONE チャンピオンシップ: 2019年を振り返って?
アンジェラ・リー: 2019年は、とても重要な年になった。思うように行かなかったが。
もちろん、最初に2敗を喫して悔しかった。だが、その経験から学んだことも多く、必要なことだったのかと思っている。みんな最初の黒星は心が折れるこどもあるが、変化の機会になることもあるという。自分はそれを通じて変わったし、もっと頑張ろうとやる気が出た。
昨年の後半、目標へ道を外れずに向かっているという実感が持てたし、タイトルも防衛をしなければならなくって、自信を取り戻せた。あの試合では、試合終了直前にタップを奪う形でフィニッシュできてとても素晴らしい気持ちだった。全てのハードワークが報われたようで、とてもいい気持ちだった。
ONE: 2020年、どんな目標を定めたか?
リー: また素晴らしい年になると思う。ONEチャンピオンシップが成長して、自分も忙しく活動できると思っている。
他の観衆の前での試合も楽しみにしている。ONEは米国で今年試合をすると聞いているので、注目している。
有名選手も増えてきた。たくさんの才能溢れるアスリートがランクを駆け上ってくると思うし、自分もそれに対する準備はできている。とても楽しみにしている。そんな選手を歓迎したい。だって、みんな世界チャンピオンという同じゴールを目指しているから。でも、まだ自分は行けると思っている。まだ自分は現役だし、もっと上手くなっている。今年24歳になるが、まだまだ追求することはたくさんある。
ONE: どのくらい米国で試合をする機会を楽しみにしているか?
リー: 世界中を飛び回るのは大好き。いつも楽しいけれど、この場合はとても特別なものになるだろう。
新しいファンと繋がる機会もできるだろうし、ONEも違ったことをやるだろうし、ファンもそれは気にいるだろうと思う。自分にとっては、とても名誉なこと。今年の後半に米国大会があったらと思っている。
ONE: 世界タイトル戦ではどのような相手と戦うことになると思うか?
リー: ションとの自分の階級での再戦は大きな意味を持つ。まだ自分はONEストロー級世界タイトルを目標に据えている。今年の目標の1つで、それに向かって努力したい。ションとの3戦目をして、彼女のタイトルを狙いたい。それもやりたいことリストに入っている。
自分が持つアトム級のベルトに関しては、今はたくさんの女の子たちがこの階級にいる。誰がトップ5やトップ10の選手とか、名前は挙げられないが、いつも対戦カードや試合は注目している。本当に気になるから。
スタンプ・フェアテックス(タイ)が総合格闘技も始めて、自分のベルトを狙っているのも知っているし、試合はやってみたい。彼女は優れたアスリートだ。ムエタイとキックボクシングの世界タイトルを両方持っているけれど、総合格闘技はまた違う。
ONE: 今年はストロー級とアトム級両方で試合をすると?
リー: そのつもりだ。
ONE: いつあなたの試合が見られるか?
リー: 弟の(ONEライト級世界チャンピオンの)クリスチャン・リーが2月に結婚する。だから、家族は全員準備に忙しいから、その後ならいつでも。
4月か5月と思っている。怪我もないし。調子が良くて、毎日トレーニングをしているし、年の始めでとてもやる気がある。いい年の始めにしたい。
ONE: 何回くらい試合をしたい?
リー: 今年は絶対最低でも3回。
ONE: 弟のクリスチャンにとっても大きな意味を持つ年になると思う?
リー: 昨年は、本当に素晴らしい年だった。トップに立つのは難しいこと。自分と弟、それぞれにとってお互いがここにいるというのは、とても重要なことだ。この繋がりと絆は、とても特別だ。
クリスチャンにとってもとても重要な年になる。タイトルを防衛して、階級中で誰もが認める最高の選手ということを世界に証明しないといけない。今、弟はなんでも好きなようにできる。弟がどんなにハングリーか知っているし、そしてこれは単なる始まりに過ぎないと思う。
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