【5/28大会】オール女子の大会ONE: EMPOWER、アトム級GP組み合わせも発表
ONEチャンピオンシップは、全ての対戦カードが女性アスリートのみで構成された初の大会 「ONE: EMPOWER」を5月28日(金)に開催する。
この歴史的な大会では、世界タイトルマッチのメインイベントをはじめ、史上最大の女子格闘技トーナメントが予定されている。
メインイベントには、ONE女子ストロー級世界チャンピオンで、この階級では無敵を誇ってきたション・ジンナン(中国)が登場。
ションはプロ戦績18勝2敗。2018年1月にティファニー・テオ(シンガポール)を倒し、初代チャンピオンの座に就いて以来4度の防衛に成功している。
5度目の防衛戦となる今回の相手は、ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)。
ニコリニはブラジリアン柔術の世界チャンピオンに8度なっており、そのグラップリングの技術を生かして総合格闘技でも活躍してきた。総合格闘技プロ戦績は6勝2敗で、うち5勝を第1ラウンドのサブミッションで挙げている。
ションは総合力の高いアスリートで、KOアーティストとしても知られているが、今回の試合では寝技スキルが試されることになるだろう。
また「ONE: EMPOWER」では、ONE女子アトム級世界グランプリの準々決勝全4試合が行われる。
このトーナメントの勝者は、11月に現ONEアトム級世界王者アンジェラ・リー(シンガポール)に挑戦する権利を得る。
オープニングを飾るのは、アトム級1位コンテンダーのデニス・ザンボアンガ (フィリピン)。対戦相手は、韓国のハム・ソヒだ。
ザンボアンガは、総合格闘技プロデビュー以来無敗をキープしており、戦績は8勝0敗。ONEでは、山口芽生やジヒン・ラズワン(マレーシア)を相手に3勝している。
一方のハンは、今回がONEデビュー。アジアで最も多くの実績を持つ総合格闘家の1人で、プロ戦績は23勝8敗、現在6連勝中。
次に登場するのは、中国のKOアーティストメン・ボー 。対するはインドのレスリングのスター、リトゥ・フォガット 。
現在2位コンテンダーのメンは、階級の脅威として急躍進を遂げてきた。プロ戦績は17勝5敗で、現在6連勝中。ONEでは3勝しており、うち2勝はプリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール(インドネシア)と、ラウラ・バリン(アルゼンチン)を第1ラウンドでノックアウトしたもの。
一方のフォガットは、インドのレスリングチャンピオンで、そのグラップリングの技術を駆使してONEで4勝全勝しており、うち3勝はTKOによるもの。
また、日本の平田樹も久々に登場し、ONEデビューを迎える米国のアリース・アンダーソンと対戦する。
平田はプロ戦績7勝0敗、フィニッシュ率は100%を維持している。これまでにONEでは、石毛里佳(タイ)やナイリン・クローリー(ニュージーランド)らを倒してきた。
これまでONEで快調なキャリアを歩んできた平田だが、今回の対戦相手はその無敗記録を破る可能性もある強敵だ。
アンダーソンは、米国のアトム級ファイターの中で最も高く評価されている選手の1人で、地方タイトルを複数回獲得しており、戦績は5勝1敗。唯一の黒星は僅差のスプリット判定によるものだ。
そして、元2競技ONE世界チャンピオンのスタンプ・フェアテックス (タイ)は、アリヨナ・ラソヒナ (ウクライナ)と対戦。
ムエタイとキックボクシングの両方でアトム級の頂点に立ったスタンプは、3つ目の栄冠を目指して歩み始めた。総合格闘技で5勝した後、1月の「ONE: UNBREAKABLE III」でラソヒナと対戦し、その試合は物議を醸す結果になった。
スタンプがそのまま判定勝ちするかと思われたが試合終盤、ラソヒナがスタンプを寝かせ、ギロチン・ショークを極めに入った。そして残り数秒というところで、スタンプがタップアウトしたように見えた。だが、スタンプはタップアウトの意思はなかった、と試合が止められたことを抗議した。
結果、その試合でラソヒナは13勝目を挙げた。この因縁の対決を経た両者は、アトム級世界グランプリで再び対決する。
ONE女子アトム級世界グランプリの最新情報は、今後もONE公式ホームページで随時お知らせする。
ONEアトム級世界GP準々決勝組み合わせ
- デニス・ザンボアンガ vs. ハム・ソヒ
- メン・ボー vs. リトゥ・フォガット
- 平田樹 vs. アリース・アンダーソン
- スタンプ・フェアテックス vs. アリヨナ・ラソヒナ
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