【10/13大会】格闘技代理戦争出身ユン・チャンミン「フィニッシュ勝利」宣言
ユン・チャンミン(韓国)は、プー・トー(ミャンマー)がONEチャンピオンシップで初めて戦う姿を見た瞬間から、対戦したいと思っていた。そして、それが「ONE:CENTURY 世紀」朝の部で実現する。
10月13日(日)に東京・両国国技館で開催される大会で、ユンは、ベテランのプー・トーと、フェザー級のKOアーティストの称号をかけて戦う。
過去に勝利した試合で1試合を除いて全試合をフィニッシュさせているプー・トーと比べると、25歳のユンは経験では劣る。しかし、格闘技史上最大級のイベントで結果を残せると信じている。
「プー・トーの試合は、ONEに注目していた頃から見ていた」と、ユンは語る。
「彼と対戦したかった。素晴らしい戦績の持ち主だけれど、弱点も把握できている。自分も彼も相手を倒すコツを知っているから、これ以上面白い試合はない」
ユンは、2019年の2試合で1ラウンド勝利を飾り、今ONEで勢いに乗るファイターの1人だ。
ONEでのデビュー戦となった今年3月の「ONE:A NEW ERA 新時代」では、インド国内で8度ムエタイ王者に輝いた実績を持つバラ・シェッティを打撃で圧倒し、1本勝ちを収めた。そして6月の「ONE: LEGENDARY QUEST」では、トレストル・タンを相手に圧巻のKO劇を見せた。
前回の試合から総合格闘家としての成長を実感している彼は、両国国技館での一戦は判定決着にならないと予想している。
- 【10/13大会】「日本で武士道を学んだ」ビビアーノ・フェルナンデス、両国大会心待ち
- 【10/13大会】アサラナリエフ「リーは代わりの相手として最高」
- 【10/13大会】 両国大会「ONE:CENTURY 世紀」観戦ガイド
ユンは、グラップリングの技術で勝つこともできるが、スタンドでも戦える。ミャンマーの立ち技格闘技・ラウェイをバックグラウンドに持つプー・トーのような相手にとって、有効だろう。
「柔術やレスリングのスキルを熟練させてきたけれど、相手が打撃か組み技のどちらかを選択するかに合わせて戦える」と、ユンは話す。
「試合が長引くことになっても驚かない。ただ、1ラウンドか2ラウンドの序盤までに決めたいと思っている。自分の技術を披露する自信がある」
東京で開かれる大会で結果を残しているユンのモチベーションは高い。プロデビュー戦が行なわれたのも東京で、昨年放送されたリアリティショー「格闘代理戦争2ndシーズン」にもアマチュア選手として参戦した。
今大会は通常のスケジュールと大きく異なるが、影響はないとユンは言う。
歴史に残る1日に2大会が開催される今回のイベントで、プー・トー戦が行なわれるのは午前9時過ぎ。だが、25歳のユンは、大舞台に立てることでエネルギーがピークレベルに達した状態で試合を迎えられると確信している。
「試合前はすごく興奮しているから、試合開始のタイミングが影響を及ぼすとは思わない。やらなければいけないのだとしたら、夜通しだって戦える」
「今も少しは日本で知られているけれど、アツい試合を戦えることが本当に楽しみ」
「ONE: CENTURY 世紀」は、さまざまな格闘技から28人の世界チャンピオンが参戦する、史上最大の世界選手権格闘技イベントだ。フルスケールの世界選手権格闘技イベント2大会が同日開催されるのも、史上初めてのことである。
複数の世界タイトル戦、世界グランプリチャンピオンシップ決勝戦3試合、そして世界チャンピオン同士の対決をふんだんに取りそろえ、ONEチャンピオンシップが東京の両国国技館で新地平を切り拓く。