【6/8大会】ロッタン、ピューリックの挑発に「この世の地獄を見ることになる」
6月8日(土)の「ONE 167: Tawanchai vs. Nattawut II」でONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノン(タイ)は、デニス・ピューリック(カナダ / ボスニア・ヘルツェゴビナ)と同級キックボクシングマッチで対決する。
負傷のためしばらく欠場していたロッタンだが、前々から対戦呼びかけをしていたピューリックに応じ、ついにタイ・バンコクのインパクト・アリーナで行われる同大会で対戦することになった。
ロッタンは地上最強ともされる自身との対戦を望んできたピューリックの度胸を評価。ONEチャンピオンシップにこう話している。
「デニス・ピューリックのことは前から知っていた。彼はONEと契約した当初から、ずっと対戦を呼びかけていた。いつも自分のことを考えてくれていて感謝するよ」
「多くの対戦相手を倒して自分と対戦するまでたどり着くのは本当に難しいことだから、彼の決意には敬意を表する。自分と戦うためには、ランキングに入らないといけないから。彼はベストを尽くして、やっと自分と対戦することができるようになったんだ。そのファイティング・スピリットは買っているさ」
ピューリックは今年4月の直近の試合でジェイコブ・スミス(英国)に勝ち、ONEフライ級ムエタイのランキング2位に躍り出た。
過去4戦では3勝としており、唯一の黒星はルンピニーとラジャダムナンスタジアムのムエタイ世界王者のヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)に付けられたもの。
今回の試合はキックボクシングマッチだが、ロッタンはこうしたピューリックのパフォーマンスについて評価している。
「ピューリックは、自分と対戦するための手順をきちんと踏んできた。彼にはその権利がある。彼は最強の相手と戦いたいんだ。自分はONEのマッチメーカーがこの試合を組むのを待っていただけだ。自分は誰とでも対戦する準備があるから」
「彼はかなりいい選手だ。タギール・カリロフやジェイコブ・スミスも倒した。だから、自分と対戦する資格があると思う。ヨードレックペット戦では、彼はベテランのファイターで自分と戦う準備は万全だ、という印象を受けた」
「どんな対戦相手でも侮らない」
ロッタン・ジットムアンノンはONEチャンピオンシップ史上有数の最強のアスリートだが、慢心するようなことはない。
今も対戦相手を見くびることはなく、トレーニングへのモチベーションを保っている。
これは、デニス・ピューリックに対しても同様で、ロッタンは、ピューリックの実力を評価している。一方で、試合で付け入ることのできる弱点も見つけたという。
「どんな対戦相手に対しても自分が有利だとは思わない。どの試合でもベストを尽くしたいだけさ。みんなそれぞれ才能や強みがある。絶対に対戦相手のことを侮ることはない。みんないい選手なんだ。自分は出来る限りの準備をしないといけない」
「デニスの強みは、素早く出入りできる点。ヘビーヒッターだし、パンチやキック、ヒザのカウンターも得意だ」
「彼の弱点は、ラウンドが終わる間際にスタミナ切れになること。ボディも弱いから、格好のターゲットになる」
ピューリックは今回の試合に向けて、ロッタンを「笑いものにしてやる」などと辛辣なコメントをしている。
一方のロッタンは挑発には乗らず、いつもと同じようにアグレッシブで密度の濃い、パワフルな戦いぶりを披露するつもりだという。
ロッタンは対戦を前に、ピューリックに対してこんなメッセージを送っている。
「リングの上でどうなるか見てみよう。自分について互角の対戦相手じゃないって言ってくれて嬉しく思う。対戦呼びかけもしてくれてありがとう。6月8日の試合を楽しみにしている。この世の地獄がどんなものかを知ることになるだろうから」