ユサップ・サーデュラエフ、竹中大地の耐久力を称賛
ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)は重傷を2か所に負いながらも、バンタム級トップ選手を撃破し、世界タイトルを狙う位置に来た。
ロシア・ダゲスタン共和国出身のサーデュラエフは先月の「ONE:AGE OF DRAGONS」で、竹中大地と対戦中に2か所を骨折。その痛みにもかかわらずサーデュラエフは試合を続け、見事スプリット判定で勝利を手にしたのだった。
現状ではサーデュラエフはケガから回復途上だが、既にその目は将来を向いている。ONEバンタム級世界王者ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)に、来年のうちに挑みたいのだ。もしその前に誰かを倒さなければならないのなら、もちろんそうするだけだ。
サーデュラエフが竹中との試合や2019年を振り返り、フェルナンデスとの対戦に向けた意気込みを語る。
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Posted by ONE Championship on Saturday, November 16, 2019
ONEチャンピオンシップ:竹中大地を先月、スプリット判定で下した。だが目標はフィニッシュだったはずだ。試合中に何があったのか?
ユサップ・サーデュラエフ:第1ラウンドで手を骨折してしまった。さらに第2ラウンドで足のすねの骨を。どちらのケガもかなり影響してペースはガクッとおちた。手のケガは打撃に、足のケガはレスリングに響いた。レスリングは自分の強みだから。
さらに、対戦相手がどんなに強かったかも忘れてほしくはない。竹中と対戦するにあたって、自分は彼を無敗の選手と見なした。彼はとても強い。レアンドロ・イッサ(ブラジル)らトップ選手に勝っている。もともと楽な試合では全くなかった。
ONE:ケガの状況はいつわかったのか?
サーデュラエフ:手が骨折したのはすぐわかった。骨が折れるようなポキッという音がしたし、骨が互いに擦れているのを感じた。足については第2ラウンドで麻痺していて、試合の後に病院でレントゲンを撮って初めて、折れていたと分かった。
ONE:ケガによってもともとのゲームプランはどう変わったか?
もっと動き回って連打を浴びせたかったが、パワーがなくて逆に向こうに押された。クリンチになった時にボディへのヒザで攻撃を試みた。これで竹中が息ができなくなったことがわかった。
ONE:全体的なパフォーマンスや準備の度合いについてはどう思うか?
サーデュラエフ:プロとしてのキャリアの中で最もいい状態にあったし、準備も万端だった。ONEトップクラスの選手と戦うとわかっていたから。ケガのことを差し引けば、自分のパフォーマンスはとても良かったと言える。
この戦いで全てを出し切った。持てるエネルギーを最後の一滴まで振り絞った。もっといいパフォーマンスができたかもしれない。いいテイクダウンを決めたり、自分の持ち味のレスリングを生かしきったりすることができなかった。もっと早くフィニッシュで試合を終わらせられなかったことについても満足していないが、結果は見ての通りだ。
ONE:竹中について最も驚いたことは何か?
サーデュラエフ:竹中の頭がいかに頑丈かということに驚いた。彼はパンチを受けても平気なんだ!打撃を交わしたいと思っていたし、頭を狙っていた。本当に、どのパンチにも力を込めて打ったんだ。切り傷を負わせることはできたが、竹中は前に出てプレッシャーをかけ続けてきた。
ONE:2019年はどういう年だったか?
サーデュラエフ:今バンタム級がすごくやりやすいと思っている。キム・デファン(韓国)や竹中といった、ここのトップクラスの選手たちと対戦することができて光栄に思う。今年はとても忙しかった。5月から3試合を戦った。ONEに参戦して以降で最も忙しかった。
ONE:2020年の抱負は?
サーデュラエフ:来年は世界チャンピオンになりたい。このケガが治ったらすぐ、そのチャンスを与えてほしいと思っている。もし世界戦の前にあともう一人対戦しなければならないなら、タン・リー(ベトナム/米国)と再戦したい。彼は前回の対戦で運が良かったからね。だが2020年の一番の目標はバンタム級のレジェンドであるフェルナンデスに挑むことだ。
ONE:自身とフェルナンデスが対戦したとしたら、見どころはどこにあると思うか?
サーデュラエフ:どちらもレベルの高いグラップラーだ。だが過去2試合で自分は、パンチでも十分彼と立ち向かえることを示せたと思う。