【10/16大会】ジャン・チェンロン「中国の格闘家魂、秋元をKOしたい」
ジャン・チェンロンは、常に世界中に中国の格闘家の力を披露しようと努めてきた。
バンタム級キックボクシング3位コンテンダーのジャンは、日本の秋元皓貴とシンガポールで事前収録された10月16日(金)の「ONE: REIGN OF DYNASTIES II」で、対戦するチャンスを得た。
22歳のジャンにとって、秋元戦は試練になるに違いない。秋元は、WFKO空手世界チャンピオンで、キックボクシングのプロ戦績は21勝1敗。そのため、ジャンはONEスーパーシリーズバンタム級マッチで違いを羽毛と、ハードなトレーニングに励んでいる。
ジャンは「体力は、絶対必要だ。なぜなら、体力はどんな試合でも重要だから」と話す。
「考えてみてほしい。勝つには体力がなければいけない。そして次に大切なこと—ボクシングだ」
体力とボクシングの組み合わせを武器に、ジャンはONEで3連勝を挙げた。
最初に、2019年2月の「ONE: CALL TO GREATNESS」でコン・サンボ(カンボジア)をスプリット判定で倒した。一切手を緩めず、コンをアウトサイドからサウスポーの右のジャブと左ストレートで攻め立て、ボクシングとスタミナにより、この勝利を手にした。
3ヶ月後の「ONE: WARRIORS OF LIGHT」では、パニコス・ユサフ(キプロス)を相手にモテャ判定勝利。第1、2ラウンドまでは、ユサフは激しく競り合ってきたが、ジャンは最終ラウンドでパワフルなパンチでダウンを2度奪い、激戦の3ラウンドの後、判定で勝利を手にしたのだ。
ジャンは、2019年6月の「ONE: LEGENDARY QUEST」で、最も印象的な勝利を挙げた。タイラー・ハードキャッスル(オーストラリア)を強烈な右パンチで捉え、試合開始2分以内で試合を決めた。
ONEスーパーシリーズで3連勝のスタートを切った後は、ジャンは昨年12月の「ONE:MARK OF GREATNESS」で、最大の強敵と対峙した。アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)に判定で敗れ、初代ONEバンタム級キックボクシング世界チャンピオンの座を逃したのだ。
今、ジャンは秋元を倒して、世界タイトルに挑戦する機会をつかもうと意気込んでいる。
秋元は、ケニー・ズィー(オーストラリア)や、最近ONEストロー級ムエタイ世界タイトルに挑戦したジョシュ・トナー(オーストラリア)らを相手に勝利を挙げてきた。
だが、ジャンが目指しているのはラマザノフへの雪辱だ。そして、ONEでの中国の存在感を増し、世界の一流の格闘家たちと互角にセリアエルと証明したいと思っている。
ジャンは「世界に真実を知らせたい。中国格闘技の真髄や、中国人ファイターの魂を」と話す。
「その魂は受け継いでいく価値がある」
ジャンはその魂がこの金曜日、ONEのケージ「サークル」内で、決定的な勝利に導いてくれると信じている。
「対戦相手をKOしたい。言い換えれば、できるだけ早く終わらせたい」