ONE選手秘話:アウンラ・ンサンと養蜂業
ONEミドル級・ライトヘビー級の2階級世界王者のアウンラ・ンサンは、今ではミャンマーのスポーツヒーローとなっているが、数年前はごく普通の格闘家だった。
2008年、アウンラ・ンサンは米国で総合格闘技で名を名を成そうとしていた。新しい技術を覚え、大会でそれを試し、そして北米シーンで成功しつつあった。
当時、フロリダ州・フェイダを拠点とするはちみつ生産業界でミツバチの世話をする仕事もしていた。
「ほとんど毎日蜂に刺されていたけれども、楽しかった。外での作業もはちみつを作りも、受粉作業も好きだった。カリフォルニアではアーモンドを、ウィスコンシンではクランベリーを、ミシンガンではブルーベリーを、フロリダではオレンジを受粉した。移動型のライフスタイルはすごく自由に思えた」と当時を振り返るアウンラ・ンサンの投稿。
安定した収入と、フルタイムでありながら移動型のライフスタイル。養蜂スタッフとしての仕事は安定していたが、格闘技への思いは強まるばかりだった。
娘が生まれたことを報告する今年1月のアウンラ・ンサンの投稿
結果として、アウンラ・ンサンは仕事を辞め、総合格闘技のスタートしての道を歩み始めた。
全員が成功できるほど甘い業界ではない。勇気を要する決断だったが、結果として、アウンラ・ンサンにとっては正しい選択となった。
現在34歳のアウンラ・ンサンは、「格闘技の本拠地」ONEチャンピオンシップで輝かしい成功を収めている。