【2/25大会】三浦彩佳、ダニエル・ケリー戦「フィジカルや、柔道を生かす」
元ONE女子ストロー級MMA世界タイトル挑戦者の三浦彩佳(32)は、バックボーンであるグラップリング競技のスキルを披露するつもりだ。
日本時間の2月25日(土)、「ONE Fight Night 7: Lineker vs. Andrade II」で、三浦はブラジリアン柔術の強豪、ダニエル・ケリー(米国、27)とサブミッション・グラップリングマッチで対戦する。
ONEのケージ「サークル」で7戦をこなした三浦だが、ブラジリアン柔術黒帯のケリーを相手にはその本領を発揮できないとみる向きもあるかもしれない。
だが、三浦はハイレベルなグラップリングの経験もある。柔道黒帯3段で、ONEでの勝利はすべてサブミッションによるもの。危険なフィニッシャーであることはすでに証明済みだ。
同時に三浦は、対戦相手の素質を十分に理解しており、あらゆるタイプの攻撃に対応できるよう準備を重ねているという。
三浦はこう話している。
「(ケリーはオールラウンダーなので)全部警戒しているので、ディフェンスはしっかり練習している」
ケリーについて三浦は、あらゆる面でサブミッションの脅威ではあるが、「これという技がない」と評する。
一方で、自身の強みとして、ハイレベルなMMAの戦いを通じて磨き抜かれたパワフルな柔道のテイクダウンと破壊力のあるトップコントロールを強調している。
三浦はこうコメントしている。
「(ケリーは)いいファイターだと思う。オールラウンダーで何をやってもすごく強いと思う。全部できるから完璧だとは思うが、逆にすごく突出しているものがないので、これという技がないと思う」
「私が勝てるとしたら、フィジカルや、柔道など、今までMMAの中で生きているものだと思う」
三浦がONEで駆使してきた得意技は、スカーフホールド・アメリカーナ、通称“あやかロック”。
しかし、ケリーがこの技への対策を練ってくることを予想し、サプライズも用意しているようだ。
三浦はこう説明している。
「試合では“あやかロック”しか出ていないから、警戒していると思うが、他の技も練習している。何が出るかは試合を見て楽しんでもらえたらと思う」
MMAでの再起へ「いい勉強の機会」
三浦彩佳は昨年、MMAではストロー級チャンピオンのション・ジンナン(中国)に敗北を喫した後、さらに黒星を重ねた。
そして今回、ONEで初のサブミッション・グラップリングマッチに臨むが、これをグラウンド・ゲームに一段と磨きをかける機会と捉えているようだ。
このため、世界トップクラスの黒帯・ケリーとの対戦が、MMAで再起をはかる上で、大いに役立つと期待している。
三浦はこう付け加えた。
「この試合を組んでもらったおかげで、グラップリングに集中できたので、これは確実にMMAの試合に繋がると感じている。勝負はもちろん勝ちたいが、楽しむというのと、いい勉強の機会ということで、プラスに捉えて練習している」