「ONE SCRAMBLE vol.3」イベントレポート シンガポール大会 無観客ながらも「世界で観戦する皆さんの期待に応える試合を!」 スペシャルゲストに 松井珠理奈 登場「たくさんの人たちのヒーロになってください!」
2月28日(金・現地時間)シンガポール・インドアスタジアムで開催される『ONE: KING OF THE JUNGLE』の記者会見が、2月18日(火)都内にて行われた。
会見には、今大会に出場する江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)、三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A.)、V.V Mei(=山口芽生/RIKIGYM/和術慧舟會GODS/HybridFighter/TeamTeppen)の日本人3選手が出席した。
今大会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を鑑み、無観客試合として実施することが決定。会場の一般公開は行われないが、ONEが提携しているサービスで世界の150カ国以上の国々でテレビ、Youtube、ONE公式アプリ、日本ではインターネットテレビ局「AbemaTV」にてライブ配信されます。また、チケット購入者には全額返金を確約されてます。
ONE会長兼グループCEOのチャトリ・シットヨートン氏は「アジア各国で多数のイベントが中止となる中、私たちのヒーローは2月28日キャリア最高のパフォーマンスを披露し、皆様に元気、希望を与えるでしょう。世界中のファンの皆様へ。人類の素晴らしさ、心を震わす最高の夜をお楽しみ下さい」とコメントを寄せている。
『ONE: KING OF THE JUNGLE』シンガポール大会へ参戦する選手3名(江藤公洋、三浦彩佳、山口芽生[V.V Mei])が会見に登場し、意気込みを語った。
三浦彩佳(1月のバンコク大会に続き連続参戦、ティファニー・テオ[シンガポール]と対戦)「次の試合もしっかり極めてタイトルマッチにつなげられるように頑張りたいと思います」と一本勝ちし、王座挑戦につなげたいとアピール。「まだストロー級に強い選手もいるので3連勝ですが、決められた試合をしっかり勝っていけば、いずれ実現するので焦りはないです」とした。
対戦相手のテイファニー・テオ(シンガポール)については「ボクシングのチャンピオンということで、映像を見たところ打撃がベースなのかなと思っています。でも、勝った時の映像を見ると寝技でフィニッシュしている場面もあるので、トータル的にできる選手だと思います」と印象を語る。司会者から、今回も得意のアメリカーナ(V1アームロック)での一本勝ちはあるのかと聞かれると、「他の技も出したいんですが最終的にその技になります(笑)」と伝家の宝刀を見せたいという。
江藤公洋(アミール・カーン[シンガポール]と対戦、今回でONE本戦2戦目)「今回しっかり自分らしさを出して勝って、上でも勝負できることを証明できれば」といい、対戦相手のアミール・カーン(シンガポール)については「20日間ほど一緒に練習したことがあり、全体的にレベルが高いイメージがありますが、特に組みが自分の方が強い印象があります。お互いレベルが上がっていると思うので、その強みを活かして戦いたいと思います。お互いにどういうことをするかがある程度分かっているので、その中でしっかり競り勝って勝負したい」と撃破に自信を見せる。
また、他の日本人選手とは違うキャリアの重ね方でONE本戦出場権を獲得したことについては「自分はONE Warrior Series(ONEのトライアウト大会)を4戦やってから本戦に上がらせてもらいましたが、名前のある選手とやらせてもらうのはチャンスだと思います。“やれるぞ”ってところを証明したい気持ちがあります」と意気込んだ。
山口芽生(V.V Mei)(現在4連勝中、デニス・ザンボアンガ[フィリピン]と対戦)当初メン・ボー(中国)と対戦する予定だったが、デニス・ザンボアンガ(フィリピン)に変更となった。「直前で対戦相手が変わりましたが、やることは変わらず、思い切り動いて極めにいきたいと思います」と一本勝ちを予告。相手の印象を聞かれると「フィリピンのヤンキーという情報が入っていますが、映像を見ると荒々しい感じで寝技も打撃もバランスよく攻撃してくる選手だという印象を受けています」という。
また、タイトルマッチに関しては「もうそろそろ……と言い続けてますが、文句を言わせず、これはやらせるしかないなと思わせるくらいのパフォーマンスを見せれば実現すると思っています。まだ組まれないのは自分の実力不足です。いいパフォーマンスをして、周りからの声、ファンからも見たいという声が出るようにそれなりのものを見せていきたい」といつでも準備はできている様子を見せた。
そして、今大会が無観客試合になったこと、ウイルス感染予防について3選手はそれぞれの想いを語った。
三浦彩佳「対戦相手がシンガボールの選手なので、無観客試合の方がアウェイの中で戦うよりもいいかなと思っています。試合がなくならくてよかったと思いました」といい、予防については「風邪をひかないように、手洗いとうがいをしっかりします。コロナに限らず変なものを人からもらわないように徹底します」とコメント。
江藤公洋「相手がシンガポールの英雄と言われていて、アウェイ感が少なくなるのかなと思います。でも映像で見ている人がたくさんいるので恥ずかしくないように戦います。普段から人が多いところに行かず健康管理に気を使っていて、ベストコンディションを作れるように準備します」という。
山口芽生(V.V Mei)「自分がMMAをやり始めた頃は、ほぼ無観客のような状態で試合をしていたので特に何とも思いません(笑)」と場内の笑いを誘う。「いつもは現地入りして食料を調達するんですが、今回はなるべく日本から持って行ったり、極力外に出しないようにします。マネージャーが食べるの大好きで、私が減量している中でバスルームでマンゴーを食べているのも今回は見れないかもしれません(苦笑)。不安はありますが、現地で減量が厳しい状態ではなく、極力いつもよりも準備して体調も整えて現地入りして元気に過ごそうと思っています」とした。
そして、同大会に出場する秋山成勲は海外で合宿中のために会見は欠席し、場内にビデオレターが上映された。
秋山成勲「本来であれば私も記者会見に行って皆さんと質疑応答しなくてはいけないのですが、まだ合宿中で海外にいるのでそちらに行けなくてすみません。2月28日が第2戦ということで、皆さんに良い報告ができるように。今、身体の調子も凄く良いですし、いい試合を見せられると思います。期待してください」とメッセージを寄せている。
なお、会見最後には、同大会を生中継する「AbemaTV」のスペシャルゲスト出演の松井珠理奈(SKE48)もサプライズで登場。「日本人選手が戦っている姿を見ると勇気が出てくるし、パワーをもらえます。私にとっては皆さんがヒーローのような存在なので、今回もたくさんの人たちのヒーローになってください」とエールを送った。